第47話 冷たい瞳
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坤「!!……あ、悟空兄ちゃ………」
坤は自分の目の前に立っている悟空に声をかけようとした次の瞬間、悟空は体のあちこちから血を流しながら、ゆっくりとバランスを崩し地面へと倒れこんでしまった。
倒れた悟空の前には冷たい表情を浮かべた紅孩児が立ち尽くし、燃えるような紅い髪も風に揺られながら大きくなびいていた。
゛ドサァア!”
坤「にいちゃ…?
…悟空にいちゃん!!!!」
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三「――洗脳だ?」
鼡「…ええ…」
独角児は紅孩児のことについて三蔵達に話すことにした。
独「今のアイツはまるで血も涙もねえ殺戮マシンだ……あんなのは…あんなのは紅じゃねぇ」
浄「しっかしそこまでやるかね、自分ところの王子様だろ一応」
三「――で、わざわざ俺達に忠告を寄こしたワケだ。
経文を置いて逃げろって?
親切にありがとよ。
ナメてんじゃねーぞ」
独「―――ッ」
独角児の話を聞いた三蔵は水に濡れて使い物にならなくなった煙草をギュッと握り締め、独角児の言ったことを否定した。
すると独角児は三蔵の言ったことに大きく眼を見開くと、食って掛かるように三蔵の法衣の胸倉を掴んだ。
独「――勘違いすんな!てめえらの身を案じてるワケじゃねぇ!!
紅が…アイツがこんな状態で勝つことを望むとは思ってねぇからだ!!」
三「……尚更俺達には関係ねぇな。
俺の邪魔をする者は容赦なく殺す。
それだけだ…それこそ貴様らの大将が同情や降伏を望むとも思えんがな」
三蔵は独角児の手を払いのけると乱れた法衣を正して冷たく言い放った。
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