三「これが現実だ」




独・鼡「「………」」




雀「―――フッ…それで俺に勝ったつもりか？」



雀呂の幻術の世界から抜け出すことが出来た三蔵は銃弾を打ち込んで雀呂に傷を負わせた。


しかし雀呂は黒の上着を三蔵に目掛けて投げると、隙をついて姿を消した。



三「チッ！！―――！！？」



雀「ふはははは！！また会おう三蔵一行！！」



八「………随分セコイ退場の仕方でしたね」



浄「なぁにが「ふはは」だ＃
新手の劇団員かアイツは＃」



「じゃあ名付けて「劇団ひとり」って命名しないと。
っていうかああいうタイプって絶対友達とか居なさそうよね」



八「それは良い名前ですね♪
でも「バカめ！！」とかいいませんよねぇ普通」



浄「とんだ茶番に付き合わされたな。
バカらしい」



結局ワケの解らない刺客の茶番にブツクサ文句を良いながら四人はすでに乾ききっていた服に袖を通した。



浄「よぉ、悪ィな、助かったわ―――独角？」




独「洗脳……いや―――催眠状態ってのはそう簡単に抜け出せるもんなのか？」



独角児は険しい表情を浮かべながら三蔵達に問いただした。




三「……どういうことだ」



「……っ！
ーー悟空か…
三蔵！私ちょっと先に行くね」




全て着替え終わった幸恵は頭上で髪をギュッと縛り、準備を整えた。



三「行くって…」



「勿論悟空の処……一人で大変だと思うから。
だから先に行ってまってるよ…惷涯召還！！」




幸恵は惷涯を召喚すると、ブレスレットは眩い光を放ちながら皆を包み込んだ。







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