第17話 信じる強さと心を
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俺はそんな事を此処何日間かずっと考えていた。
容赦なく打ち付ける雨は俺の体を濡らしていき、水を吸った服は既にズシリと重さが増していた。
「このままじゃ風邪引いちまうだろうなぁ」なんて思ったが、俺のケツにはまるで根っこがはっているかの様に動く事が出来ず、ましてや指一本すら動かす気力が無かった。
…琴音
何度心の中でオメェの名前を呼んだだろうな。
何度夢であってくれたらって思っただろうな
……何度…….。
どんなに手を伸ばしても届かない…
どんなに叫んでも聞こえない
守りてねぇのに…………なのに……俺は何一つ守る事が出来ねぇ
あの時の………松陽先生と同じだ。
【みんなを護ってあげてくださいね】
違う……護られてんのはいつだって俺だ
【つぎ…は……私…が……ま、もる…から】
クソっ
…クソっ!
…クソっ!!
【白夜叉…私に取って貴様は殺すべき人間だ】
頼むから
琴音の顔で
琴音の声で
そんな言葉を言うのは止めろ!!!
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