第11話 伸ばした手は届かなかった。
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ギチギチと音を立てながらお互いの刀が交わり、どちらも引けをとらずにいると、敖光の背後を狙って沖田と土方が刀を振り下ろしてきた。
”ドンっ”
近「うわぁ!!」
土「グゥ!!」
”ガキィン!!”
光「ふ~危ない危ない。
何も言わないで切り掛かって来るなんて……とんだドSなんだから」
沖「その方が傷ついた奴の悔しそうな顔を拝めやすからねェ。
俺は一度アンタのその顔を見てみたいんでさァ」
敖光は背後の2人の攻撃に気付くと、近藤の刀をとっさに弾き返し、彼の胸ぐらを掴んでそのまま土方目掛けて背負い投げをすると、次に自分の刀で沖田の刀を受け止めた。
そして敖明と敖光が再び攻撃をしようとしたその時、突如激しい突風がその場にいた彼等を包み込み、全員の動きを止めた。
神「な、何アルか!?この風!」
沖「ただの風にしちゃぁ…変ですぜィ」
閏「今日はここら辺でいいんじゃねーのかぁ?」
声が聞こえてきたのと同時に、突然起こった風はピタリと止み、その方向を見ると琴音を抱きかかえた敖閏の姿があった。
そんな彼も他の2人と同様に尖った耳にグレーの瞳を光らせ、真選組の隊服ではなく上下黒の服に白いロングコートを羽織り、彼の右手には四神刀【白虎】が握りしめられていた。
銀「琴音!!?
おい!!琴音!!!」
銀時は琴音が敖閏に抱きかかえられている事に気づき、彼女の名前を呼んだが意識の無い彼女は銀時の声に返事をする事が無かった。
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