9話 夢の中で会えたら
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「女性の口から先に言わせるのは、男として格好悪いですからね。
すみませんが先に言わせてもらいますよ」
「ぁ……」
驚きのあまり私は再び言葉を失った。
そして彼は抱きしめていた腕を緩めると、再び優しい笑みを浮かべて私の頬にそっと触れた。
「……好きです。
夢の中で出会う様になってから…
…私も、寝ても覚めても貴方の事を考えていました。
もう消えるのはご免です。
私の側にいてくれませんか?」
彼からの思いがけない告白を聞いた私は、再び涙を流した。
そして、私も返事をした。
ーー当然…。
「…はい」
それ以上の言葉なんて要らない。
ーーいや、出てこなかった。
嬉しすぎて…嬉しすぎて…。
もう消えたりはいない。
どんなに目を覚ましても、これからはとなりに彼がいてくれる。
直ぐ側で
亜麻色の美しい髪を靡かせながら…。
そして彼は言った。
【はじめまして】
【宜しくお願いします】
そして名乗った。
「ーー私は…。
吉田松陽です」
「ーー私は…。
名無しです」
END