9話 夢の中で会えたら
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「あの日、貴方が私に初めて声をかけてくれた事はとても嬉しかったです。
でも、何故かあの日…【また逢える、それは夢ではなく現実で】って思ったんです
でもそれは明日なのか一週間後なのか、一年後なのかは分かりませんでした。
だから私も貴方に伝えました」
【……いつも…待っていますから】
「っ!」
ーーーあの時の言葉
「まさか本当に逢えるとは思っていませんでした」
そう言って優しく微笑む彼の表情はとても穏やかで、私はいつの間にかポタポタと涙を流していた。
悲しい涙じゃない
男に襲われた恐怖の涙じゃない
ずっと逢いたいと願っていた彼に逢えたから
そう…嬉しくて泣いてるんだ。
「っ…私も……ぅ…逢いたかったです。
ヒクッ…ずっと…ずっと…ヒクッ……逢いたいって願っていました。
……夢の中で…っ…貴方に逢う度にドキドキしてーー」
【自分が異性と一緒に居てドキドキしたり】
「…もう次は逢えないんじゃないかって思うと切なくてーー」
【切なくて】
「寝ても覚めても私は貴方の事ばかりを考えてしまうんです」
【そして常にその人の事を考えてしまう
……そう感じる人が現れた時がまさに恋なんですわ】
「私……私!!」
言わなきゃ!
言わなきゃ後悔しちゃう!!
……もう二度と……逢えなくなってしまっても!!
その時だった。
意を決した私は次の言葉を言おうと決意を固めたとき、フと自分の体が引っ張られるのを感じた。
そして…
気づくと亜麻色の髪が視界に入り、自分が抱きしめられている事に気づいた。
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