9話 夢の中で会えたら
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「無事で良かった」
……っ
私の事を助けてくれた人は
紛れも無く
いつも夢に出てきていた
ーーー亜麻色の髪の人
「……っ…どうして……ここ…に」
夢で逢っていた人は現実目の前で、優しい笑みを浮かべてたっていた。
どんなに手を掴もうとしても、いつも目が覚めてしまい…。
触れる事すら出来ないのにーー。
……でも、今は違う。
目の前にいる彼は私の手を握り、目の前で笑っている。
…やっと
ーーーーやっと!
「…クスっ……やっと逢えましたね」
「…え?」
「ずっと…ずっと貴方に逢えるのを待ってました
ーー夢の中で…」
「夢の…中」
「美しい麦畑で、私はいつも手を差し伸ばしていました。
ーーーどんなに手を差し伸ばしても、後少しという所で目が覚めてしまう。
しかしあの日は違いました。
今日こそは…今日こそはという気持ちで…手を差し伸ばしたら、貴方は声をかけてくれました」
「…私が?……ぁ…もしかして」
【……貴方は……貴方は…いったい】
彼の話しを聞いて、私はあの日夢の中で自分が言った言葉を思い出した。
貴方の事を知りたかったから
貴方の声を聞きたかったから
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