9話 夢の中で会えたら
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その日の夜、私は再び夢を見た…。
いつもと変わらない風景
いつもと変わらない内容
金色の麦畑…
そして、その先には亜麻色の髪を揺らしながら、ゆっくりとこちらを振り向く男性…。
いつもの様に優しく微笑み
いつもの様に手を差し伸べるーー。
いつもなら私が手を伸ばそうとして目が覚めるけど…
…でもどうしてだろう。
この時は手を差出す前に声をかけてみた。
先に手を出してしまったら、また目が覚めてしまいそうだったからーー。
「……貴方は……貴方は…いったい」
これが精一杯だった。
夢だと分ていてもドキドキと煩く響く鼓動が邪魔をして、その先の言葉を出す事が出来なかった。
…出来なかったけど…その男性は再び微笑むと、私の頭にそっと触れ何かを囁いてきた。
【……いつも…待っていますから】
”ドキッ”
ーーーーぇ
初めて聞いたその声は
とても優しく
とても暖かく
そして……一瞬ドキッとした感覚に襲われた。
でもそんな夢も長くはなく、気がつけばいつもの様に朝を向かえていた。
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