9話 夢の中で会えたら
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「恋でございますわ!!v」
「っ!∪……えっと…こ、鯉?」
「違います!恋です!
すなわち恋愛でございますわ!v」
「は…はぁ∪」
朝食後、いつもの様に花道を教えて貰っている女中に相談してみると、目をキラキラと輝かせ私の両手をギュッと握ってきた。
でも私は今まで恋愛などしてきた事が無く、「恋」と「鯉」をベタベタに間違ってしまった。
「名無し様はまだ恋をご経験じゃ無かったのですね」
「…恋って経験しておかないといけない事なの?」
「そりゃぁ勿論!!
恋はその人の気持ちを左右するもの!
ちゃんとご経験されていないと、人生の半分は損した事になるんですよ!」
「Σぇえ!?そ、そうなの!?」
「そうでございますわ!」
知らなかった∪
今まで勉強はしてきたが、私がまだやり遂げていなかったものが「恋」だったとわ∪
それに人生の半分は損するだなんて!!
………し、知らなかった∪
「聞いてもいい?」
「何でございましょう?」
「そ、その……恋ってどうやってするものなの!?
どこを探せばいいの!?」
「そうですねぇ…。
恋って探して見つかるものではなく、自分が異性と一緒に居てドキドキしたり顔が熱くなったり、切なくて、愛おしくて…そして常にその人の事を考えてしまう……そう感じる人が現れた時がまさに恋なんですわv」
ドキドキして
切なくて
愛おしい…。
「……っ」
女中の言葉で色々考えてみた。
すると…何故か急に…夢で見たあの亜麻色の髪の人を思い出してしまった。
「名無し様どうかされましたか?」
「え…あ、いや何でもないわ」
目の前にあった芍薬(シャクヤク)の花を手に取り、私は途中だった花瓶に一輪一輪ずつ生けていった。
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