20話 初めてのお菓子作りv
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「さて…お菓子を作るとは言ったものの…」
どうしたものか…。
料理は得意だけどお菓子は作った事がない…。
っていうかお菓子は作るものじゃなくて買うものじゃないの!?
パティシエの修行をした事もないのに何とかなるものなの!?∪
「で…できるか心配になってきた∪」
名無しはエプロンをつけて台所に立つと、一通り使用する材料を取り出し、その目の前で小さく溜め息をついた。
「でも銀ちゃん達が待っているから、ここで「出来ませんでした」なんて言えないよ∪
はぁ〜…取りあえずやってみるか」
ここでジッとしてても進まないと思い、取りあえず持っていたレシピ本を見ながら分量などを測りだした。
「え〜っと…薄力粉60gと…砂糖も60g…あと卵が2個ね!
先ずはボウルに卵を入れて、砂糖を加えて直ぐに混ぜる
ん〜…レシピを見た感じ作業工程はそんなに難しくないなぁ」
レシピ通りに作っていけば何とか作れるかもしれないと思った名無しは、鼻歌を交えながらスポンジ作りを進めていくと銀時が顔を覗かせてきた。
銀「名無しちゃ〜ん
一人で大丈夫?やっぱ俺も手伝おうか?」
「ううん!
全然大丈夫だよ!
ちゃんとレシピを見ながらやってるから簡単簡単♪」
銀「そうか?
じゃあ俺ちょっと出かけてくるな。
源外のじーさんに呼ばれてんだよ」
「どうせまた変な発明をしたから見に来てほしいんでしょ」
銀「ま、そんなところだろうな」
新「あ、名無しさん。
僕と神楽ちゃんもちょっと出てきますね!
僕は姉上にちょっと呼ばれているので家に戻ります。」
神「私は定春と散歩に行ってくるアル!」
「分かった!
留守番は私に任せて。
あ、でもお昼ご飯はどうするの?」
銀「昼は俺達適当にすませておくから大丈夫
名無しちゃんの美味しい飯が喰えねぇのはすっげ〜残念だけど、お菓子の為なら一食分ぐらい俺は我慢できる!」
新「じゃあ神楽ちゃんは僕の家に食べに来なよ
僕が何か作ってあげるから」
「名無しの料理じゃないのが不服だが、今回だけは我慢してやるネ」
新「名無しさんがここに来る前、僕の料理たらふく食ってたのは何処の誰だよ#」
「クスっ、じゃあ皆が帰ってくるまでにはお菓子完成させておくからね♪」
神「楽しみアル〜!」
銀「3時ぐらいまでには帰ってくるからよ
それとくれぐれも怪我とかには注意しろよ?」
「はいはい、分かってるよ」
新「じゃあ名無しさん行ってきます!」
「いってらっしゃーい!」
玄関まで三人と一匹を見送ると、先ほどまで賑やかだった場所は静かになり、外から聞こえてくる銀時達の声は段々と遠くなり聞こえなくなった。
「さて、私も皆が帰ってくる前までには作っておかないとね!」
そう言って台所に戻った名無しは再びレシピ本を手にすると、作りかけのスポンジ制作を再開した。
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