19話 この恋に気づくまで
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銀「この階も人でいっぱいじゃねぇ∪
…あいつらどこ行きやがった?」
名無し達がいると思われる階に俺はやってくると、辺りをキョロキョロと見渡しながら二人の姿を探した。
…ってか…何で俺はこんなに必死になってんだ?
そもそもこんな所まで後をつけてくる事は無かったんだ。
家で普通にジャンプを読んで、飽きたら昼寝して、名無しの「ただいま」って声で目が覚めて、その日の出来事を聞くぐらいで良かったじゃねぇか…。
……でもなぜか…名無しが土方と一緒にいる事自体が気にいらねぇ
名無しが側にいねぇと落ち着かねぇ
そう思っている時だったーー。
土「名無しこれなんかどうか?」
「あ、これ可愛いですねv」
「名無し」という声が聞こえてきたので、俺は反応すると、視線の先には土方と一緒にショーケースを見つめている名無しの姿があった。
土「つけてみるか?」
「いいんですか!?」
土方が店員に声をかけ、ショーケースから指輪を取り出した。
土「手貸してみろよ/////」
「はい!」
照れているせいか顔を赤くしている土方は名無しの手を取ると、彼女の品やかなその指にキラリと光る指輪をはめようとしていた。
どうって事ない行動…
俺は別に名無しとは付き合っちゃいねぇ…。
何も見ずに…さっさと家に帰ってれば良かった…。
俺に取っては関係ない…
…関係ない……
…関係ない……
関係無いって思っていたけど…
名無しが俺以外にあんあ笑顔を向ける事は我慢できなかった……。
”ガシっ”
土「…っ!?」
「…っ!!」
俺の体はいつの間には動いていた。
名無しの指をガシッと掴み、土方が通そうとしているリングの進行を阻止した。
あ〜あ…俺って何してんだろ
「ぎ…銀ちゃん!?」
土「よ、万事屋!?
てめぇこんな所で何してやがる!」
銀「……それはこっちの台詞だ
なぁ〜にうちの従業員に手を出してんだこの野郎」
何だこのイライラ…。
土方の顔を見ていたら…どんどんこの気持ちが治まらねぇ
土「はぁ?俺は別に…「名無し帰るぞ」
「え…ちょっ…銀ちゃん!?」
土方は俺に何かを言おうとしていたが、言葉を遮るようにして名無しに話しかけた。
そして、その場を早く去りたかった俺は名無しが言うよりも先に、彼女の手を掴むとその場から足早に経ちさった。
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