17話 不器用な俺
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「……土方…さん……昨日は…ゴメン…ね」
名無しはそっと手を伸ばし俺の頬に手を添えると、俺はそのまま顔を近づけ、熱くなった唇に俺のを重ねた。
今はアイツじゃなく…
名無しの事を泣かした奴の事じゃなく…
俺の事、見ててほしい
”クチュ…チュ…”
「んっ…ハァッ……ぅんっ」
ーー熱い
口の中が…
手が…
名無しに触れる全てが熱くて、俺もどうかなっちまいそうだった。
今このときのキスも、俺がずっと望んでいた事ーー。
体を抱き寄せ、キスで舌を絡め、その白い肌に俺の”印”をつけ、名無しの全てを…俺のものにしたかった。
今こうやってキスをしている事も、俺が前から望んでいた事だったのにーー。
ねぇ…名無し
銀「ーー俺は土方じゃねぇよ」
「……ぁ……風邪移しちゃったら…ごめんね…?」
銀「って俺の話し全然きいてねぇや」
そして名無しはそのまま眠りについた。
さっきよりも少しだけ穏やかになったのは、俺の気のせいか?
ーー俺がもっと早く名無しに告白していれば
ーー俺がもっと名無しと近い存在だったら
名無しが俺を見る目も、もっと違っていたのか?
名無しは俺の事好きになってくれたのか?
名無しは俺の事ーーーー”ピーンポーンっ!”
銀「Σっ!」
いきなりインターホンの音が部屋中に響き渡り、俺はその音で我に返った。
アイツが来たのか…。
ま、そうだよな
来いって呼び出したのは俺の方だしな。
俺は名無しが眠っている事を確認すると、その重たい腰をあげて玄関へと向かった。
銀「よぉ、何で来たんだよ」
土「テメェが来いっつったんだろーが!##」
銀「バカ!デケェ声出すんじゃねぇよ#
名無しちゃんが起きちまうだろぉが!##」
土「テメェの声もそれなりにウルセェけどな」
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