17話 不器用な俺
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【万事屋】
”ピッ”
銀「……ハァ〜……俺って…マジで何やってんだか」
土方に名無しの看病をするように電話した俺は、今になって後悔していた。
手にしていた携帯を無造作に机の上に放り投げ、隣の部屋で眠っている名無しのところに戻った。
名無しの風邪が移るといけねぇからって、新八に頼んで神楽をアイツの家に連れて行ってもらうようにお願いしたら、「後で仕事場で落ち合いましょう」と言い残し二人は出て行った。
銀「…名無し大丈夫か?」
「…………」
ーーこんなの…大丈夫なわけねぇよな。
俺は荒めに寝息を立てている名無しの頬にそっと触れると、指先からでもその体温の熱さは伝わってきていた。
額に乗せている濡れたタオルも、先ほど変えたばかりなのにもう熱くなっていた。
銀「……それにしても無防備な寝顔だな」
名無しの額のタオルを取り、再び冷たい水のはった桶に入れて濡らすと、再び冷たくなったタオルを額に乗せた。
ーーその時だった。
”ガシっ”
銀「っ!?」
「……なんで…ここに…いるの?」
さっきまで眠っていた名無しが、いきなり俺の手を付かんで小さな声で言葉を発した。
銀「……え?」
「…なんで……ここに…いるの?
土方さん……」
銀「ーーーっ」
俺とアイツを見間違えてる?
…あぁ、そういや俺、今着流し来てなかったんだ…。
黒い服ってだけで、アイツと見間違えたのか…
銀「……」
ーー今の名無しには俺の事なんて見えてない。
俺だって名無しの事アイツより近くで見てきたのに…。
俺だって…名無しの事…
どうしようもなく…
アイツから奪いたいぐらい
名無しの事愛しているのに……。
.