17話 不器用な俺
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それから名無しと別れた…。
泣かせてぇわけじゃなかったのに…。
あんな面見たかったわけじゃねぇのに…。
ーーーー俺は最低な野郎だ。
沖「土方さん?
どうかしたんですかィ?」
土「……ぇ…あ、いや……別に何でもねぇよ」
”プルルルル……プルルルル!”
土「んぁ?………万事屋?」
俺の携帯が鳴り、画面を見るとそこには俺の大嫌いな万事屋の名前が入っていた。
仕事の依頼がある時にしか使わねぇが、向こうからかけてくるのも珍しいな。
土「…何だ万事屋」
銀【よぉ、俺だ】
土「んなもん声聞きゃ分かる……で、何の用だって聞いてんだ」
銀【今日お宅から仕事の依頼が来てんだけどよぉ】
土「その事なら総悟から聞いてる」
銀【そうかよ。
今日そっちに行こうと思ったんだけどよ、うちの可愛い可愛い名無しちゃんが熱出しちゃってよ】
土「何…っ?」
名無しが熱!?
昨日あの雨の中ーー。
土「名無しは大丈夫なのか?」
銀【ん〜…それが結構キツそうなんだわ
熱も39度からあってよぉ】
土「そ、そんなに酷いのか…」
銀【それで頼みがあんだわ】
土「んぁ?頼みだと?」
銀【俺としちゃテメェに頼むのだけは本当に本当に腑に落ちねぇんだが、俺達の仕事が終わるまでこっちに来て名無しのこと見ててくれねぇか?】
土「何で俺が!」
銀【別に俺が看病してもいいんだよ?しても良いけどお宅等に頼まれた依頼があるし〜?
それに苦しんでる名無しちゃんを一人にするわけにもいかねぇだろ?
警察なら善良な市民の頼みぐらい聞いてもいいんじゃねぇの〜?】
土「てめぇのどこが善良な市民なんだよ##」
銀【るせぇ!#
つべこべ言わずテメェはさっさとこっちに来て名無しちゃんの看病をしてればいいんだよ!!#】
”ツーッ、ツーッ、ツーッ”
通話が切れてしまい、俺は携帯をポケットに仕舞うと小さく溜め息をついた。
ーーー名無しが風邪。
どう考えても俺のせいなんだろうな…。
俺は脱ぎ捨てられたジャケットを拾い上げ袖を通すと、さっきまで咥えられていたタバコを灰皿に揉み消した。
土「総悟、俺は出かけてくる
ーー後の事は頼んだぞ」
沖「分かりやした」
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