17話 不器用な俺
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【真選組屯所内】
沖「土方さぁ〜ん」
土「何だぁ?総悟」
沖「昨日ずぶ濡れで帰ってきたくせに何で風邪の一つでも引いて寝てねぇんだよ
折角土方さんが寝込んでいる時に、止めを刺そうと思ってやしたのに
あぁ〜あ、計画失敗だよ」
土「…テメェ、恐ろしい犯行内容がだだ漏れなんだよ##」
部屋でいつものように仕事をしていると、総悟の野郎がいつものように頭にアイマスクを装着して、やる気のない声で俺の部屋にやってきた。
ーーコイツ、またサボってやがったな?#
土「それよりも何か用があって来たんじゃねぇのかよ?」
沖「あぁ、忘れてやした。
以前から屯所内の天井で雨漏りの酷いところがありやして…」
土「そういや、そうだったな
修理を頼もうと思ったまま、大きな事件が数件重なってそれどころじゃなかったしな」
沖「あのままじゃいけねぇんで修理を頼んどきやした
ーー万事屋に」
土「………そうか、任せる」
「万事屋」という言葉を聞いて、俺は一瞬言葉を失った。
沖「ーーー土方さん昨日何かあったんですかい?
…名無しさんと」
土「…何でだ?」
沖「ずぶ濡れで帰ってきたって事が気になった理由だが、それ以前に…土方さんスゲぇ悲しそうな顔してやしたから…」
俺、そんな顔してたのか?
ーーコイツ…俺のそんな顔まで見てたのかよ…∪
侮れねぇな…
土「別に何もねぇよ
オメェの勘違いじゃねぇか?」
ーー勘違いなんかじゃねぇ
昨日俺は…惚れて惚れてどうしようもねぇ女を…
名無しを泣かせちまった。
いつも忙しいを理由に構ってあげる事すら出来ず、デートらしいデートも行った事なんてなかった…。
俺は少しでも名無しが喜んでくれるならって思って「今度の休みにデートでもしよう」って俺から誘ったのに…
ずっと張り込んでいた容疑者のアジトが見つかった事で、名無しに何も連絡をいれないまま、俺は仕事をまた優先にしちまった。
名無しは雨の中ずっと俺が来るのを待ってたらしい…。
仕事の帰りたまたま名無しと待ち合わせていた場所を通りかかったら、名無しはスゲぇ怒っていた。
いつも怒ったりしねぇのに……
あいつ……すげぇ楽しみにしてたからな……
行けねぇなら名無しに連絡でもすれば良かったが、俺はいつも笑顔でいる名無しに甘えて、今回も笑顔で許してくれると……そんな考えがあったのかもしれねぇーー。
でも…アイツは…今回は違っていた。
「好きじゃないなら……遊びなら…始めからそう言ってくれれば良いじゃない!!
私は…ヒクッ…いつも笑顔でいられる程……うぅう…大人じゃない!
…私だって……淋しい……土方さんの側にいれても……近くにいても…ヒクッ……遠く感じちゃうよ!」
土「……っ」
俺だって……俺だって好きでこうなったんじゃねぇ!
土「…勝手にしろ!!」
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