沖「ハァッ…ハァッ！」



どこだ！？


名無しはどこに行った！




夢であっても…認めたくねぇ！！




【とても大切な人…。
いつも側に居てくれて、私の事を護ってくれるの】




名無しの事を護るのは…！




名無しの事護ってやれんのは！！






「あれ？総悟？」




ーーー俺だけだ！！






どれだけ走ったか分からねぇ
ただ名無しに会いたかったから…。
俺の中の不安を少しでも取り除けるならという思いで、俺はどこに居るか分からねぇ名無しを捜し回っていた。



息は上がり、額からは薄らと汗をかいていた。

そして聞き覚えのある声に名前を呼ばれ、俺は声のした方向に視線を向けた。





沖「ーー名無し」




「どうしたの総悟！？
そんなに慌てて何かあったの！？」





名無しは俺を見るなり慌てて近くへとやってきた。





沖「…ハァッ…ハァッ……名無し

話しが…ある「ーー総悟？…てめぇこんな所で何してやがる…？」





沖「………土方さん」






あぁ…そっか。

そういやザキの奴名無しは土方と一緒に出かけてるって言ってやがったな…。




二人が一緒に居る所なんて見たくなかった
…ましてやそんな中良さそうに近くに寄りやがってーー。





沖「土方さんこそ名無しと何してたんでさァ」




土「あぁ？テメェには別に関係ねぇだろ
それよりも仕事はどうした？
またサボってきやがったのか？」




沖「ーー関係ない……か


アンタが関係無ぇってんなら、俺だって此処で何してようが土方さんには関係ねぇよ」






そう……俺が用があるのは名無しだけだから






邪魔者は…いらねぇーー。



沖「じゃあ土方さん、アンタは邪魔なんでーー」


”カシャン”



土「……え？」



”カシャン”




沖「暫く此処で電柱と仲良くしててくだせぇ」





俺は持っていた手錠を取り出すと、そのまま電柱を抱きしめる様な体制でアイツの両手につけてやった。





土「Σおぃぃぃいいいい！！！∪
そぉぉおおおごぉぉおおお！！？」














.