14話 鬼ではなくストーカーです
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…副長」
土「…何だ?」
「…副長はそんなに私の事が心配ですか?
そんなに私をご自分の側に置いておきたいですか?
そんなに……私の事が好きですか?」
土「……っ
……あぁ、名無しがいないと心配だし、俺の側にいねぇと不安でどうしようもなくなっちまう。
鬼の副長と呼ばれている俺でも一人の人間だ。
惚れちまったら鬼にもなれねぇよ
……俺は名無しの事がどうしようもなく好きだ」
土方は切な気な表情を浮かべると手を差し伸ばし、そのまま目の前にいる名無しの事をギュッと抱きしめた。
突然の事で驚いた名無しは、いつもの様に殴り飛ばしてやろうかと思ったが、彼女の脳裏に沖田の言葉がこだました。
【上辺だけじゃなく内面を見てやると、名無しも土方さんの事少しは好きになるかもしれやせんぜィ】
……上辺だけじゃなく…内面もかぁ
副長はどんな時でも私の事を見ててくれるし、想っていてくれる…。
この人だけなのかもしれない…。
こうやって…正面から自分の想いを伝えてくる人は…。
【『嫌よ嫌よも好きのうち』って言いやすからねぇ】
「………副長。
私は言葉で言ってくださればちゃんと伝わりますから」
土「…え?」
「局長みたいにストーカー行為をしなくても、今みたいにちゃんと面と向かって言ってくだされば私も受け止めますから。
…だから、今度から普通にその想いを伝えてください。
そして、普通に私の隣にいてください。
そして、また今みたいに抱きしめてください。
…そ…そしたら…今より少しは…土方さんの事……その……す、好きになれるかなぁ…なんて/////∪」
土「Σっ!!//////」
名無しから『副長』ではなく『土方さん』と名前で呼ばれた事に対して彼は顔を真っ赤に染めると、名無しも同様に顔を赤く染めた。
土「あ、あぁ…わかった/////
これからはちゃんと名無しの隣で、その想いを伝えていくからな/////」
END