14話 鬼ではなくストーカーです
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
土「名無しを副長補佐にした理由は、あらゆる面において優れていたからだ。
行動、判断力、頭の回転、動体視力、剣術…。
俺は真選組の副長だ。
隊士ひとりひとりの事は近藤さんとともに常に見てきた。
見てきたからこそ、名無しの才能は副長補佐に匹敵すると思ったんだ」
「……そうですか」
土「……だが……そんなもん只の建前だ」
「ーーぇ」
土「本音は…名無しに惚れちまったからだ。
隊士ひとりひとりを見ているどころか、俺は名無しの事しか見ていなかった。
名無しの事を考える度に、どうしようもなく惚れ込んじまって……名無しが危険な現場に行く度に俺は気が気じゃなかったんだ。
怪我して帰ってくるんじゃねぇか、敵に捕まっちまうんじゃねぇか、もしかしたらもう此処には戻ってこねぇんじゃねぇかって……。
だが名無しを副長補佐にする事で、俺の隣にいる事で、オメェの事はいつだって護ってあげる事ができるし、いつだって側にいてやる事ができるって思ったんだ…
好きすぎるが故に、名無しにはいつも迷惑をかけちまっているけどな…。」
「…ふ…副…長」
土「…名無し」
二人はお互いの目を見つめ合い、土方は名無しの頬にそっと触れようとした。
ーーしかし
「でも、それって職権乱用ですよね?」
土「……あ∪」
「それに副長は私の気持ちを無視して、しつこくストーカー行為もしていますし」
土「…ゔ∪」
「そもそも、私が迷惑がってると思っているなら止めてほしいんですけど」
土「……∪」
名無しにイタイ所を突かれた土方は言葉を詰まらせた。
でも、まぁ…確かに副長はよく見てくれている。
それは他の隊士ひとりひとりの事を気にかけているのだって分かってる
局長みたいに只のストーカーじゃない事も分かってる
副長の私に対する想いが真剣な事だって……
.