第75話 ごめんなさいとありがとうはちゃんと言える大人になれ!
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"ボフンっ!"
「…え」
「まだ覚悟を決めるには早いかもしれんな」
「っ…桂さん!!エリサベスさん!!」
水面に当たる寸前の所で桂は琴音の事をキャッチすると、彼女の小さな体は彼の腕に優しく包み込まれた。
桂「よく頑張ったな琴音殿」
「…勝手な事してごめんなさい……私…私!」
”ポン”
「…っ!」
桂「琴音殿が無事で安心した。
勝手に春雨のもとに行った事は感心できないが、琴音殿の覚悟は十分に見せてもらったぞ。
後は俺に任せておけ
直ぐに銀時達を連れ戻してきてやる」
「ごめんなさい…そして…あり……がと……」
桂はそっと優しい笑みを浮かべ、琴音を安心させる様に頭を撫でると、琴音も桂の言葉に安心したのか、そのまま意識を失ってしまった。
桂「琴音殿…今はゆっくり休んでおくといい。
エリザベス、琴音殿を頼むぞ。
俺は奴等の船に乗り込む!」
エリ『わかりました!
桂さんも気をつけて!!』
そして桂は眠ている琴音をエリザベスに任せ、銀時達のいる元へと向かったのだった。
*************
桂「…という事だ。
戻ったらちゃんと琴音殿に謝っておくのだぞ。
彼女は傷つきながらも貴様等を助けようと必死になって戦った…。
死を覚悟してまでも、大切な者を護る事を貫き通したのだ」
銀「………琴音
ーーそうだな。
こんな所でこんな奴に負けるわけにはいかねぇな
待たせたな焰!!
今までの借りを倍にして返してやっから覚悟しろ!!!」
銀時は額から流れる血を着流しでグイッと拭うと、さっきまでと目つきを変え、再び木刀を持つ手に力を込めた。
焰「フッ…面白い!
やっと私を楽しませてくれる気になったか!!」
桂「あ、言い忘れていたがそろそろ時間だぞ」
銀「…は?」
二人は再び刀を交えようとしたそのとき、桂が二人の間を割って話しの続きを始めた。
銀時はワケが分からないといった表情を浮かべたその時だったーー。
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