”ガンッ！”



”キィンッ！！”




「っ…くっ！」




焰「そんな刀叩き落としてやる」




焰は琴音を攻める様に何度も何度も刀を振り下ろしてきた。

琴音もその攻撃を受け止める事が精一杯で、自分から攻撃を仕掛ける事が出来ないでいた。





【そのとき足はもっと前に踏み込む！
腕はもっと力を入れねぇと直ぐに叩き落とされやすぜィ！】




前に踏み込む！
そして腕にはもっと力を入れる！！




”キィンッ！！！”




焰が琴音の刀を叩き落とそうとしたそのとき、琴音は足を踏み込み、腕に力をいれると、叩き落とされると思っていた刀は落ちる事無く、焰の刀を受け止めていた。

ビリビリとした痛みが腕に伝わっていたが、それでも琴音は手から刀を離そうとはしなかった。





「っ…はぁっ…はぁっ……私は絶対に負けない……クッ……皆で家に帰るまでは！！」




琴音の強い意志を見た高杉は煙管の火を消すと、自分の懐から刀を引き抜いた。

そして次の瞬間高杉は琴音の前に立ちはだかり、焰の攻撃を受け止めていた。





来「Σし、晋助様！？」




焰「っ…！……高杉…これはどういう事だ」





「Σっ！！？」




突然の彼の行動に驚いた三人は一瞬動きを止めた。
そして高杉はゆっくりと口を開いた。





高「興味が失せた……」





焰「何だと？」





高「興味が失せたと言っている
こんな非力は女相手に勝ったとしてもつまらねぇだけだ。

相手が銀時じゃない以上、興味がねぇんだよ


それに、コイツはいずれ俺のモノになる女だ
切ればどうなるか分かってんだろうな？」





焰「ほぉ…その行為、我ら春雨を裏切る行為と見なしていいのだな？」




高「それが例え裏切りだとしても、テメェ等みたいな雑魚ははなっから仲間とは思ってもいねえよ」





焰「…そうか……ならば貴様も我が術で支配されるといい！」






焰は懐から鈴を取り出した。




「あ、アレは」




【銀時達を戻すには何らかの強いショックを与えるか、もしくは焰という男が持っている鈴を壊すかしかあるないな】




ーーあの鈴！

アレを壊せば銀ちゃん達は！！




琴音は刀を捨て、とっさに神楽が手にしていた傘を掴んだ。




そして銃口を焰に向けると、一気に引き金を引いた。











.