第61話 頭の中でいつもあの人の声が聞こえていた
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パソコンに読み込まれているDVDはキュィーンと機械音を出しながら起動すると、映像は何も始まる事が無くただ真っ黒い画面だけが映し出されていた。
「………やっぱり……私の勘違い?」
1分経っても2分経っても一向に映像は現れず、痺れを切らした琴音は停止ボタンを押そうとした。
しかし次の瞬間。
【記憶を蘇らせますか?】
【YES or NO】
「え…何これ」
画面には突如文字が出てきたので、琴音は何の事だろうと思い不思議な感覚に包み込まれた。
記憶…?
蘇らせるって……何の?
ーー私の?
私…何かを忘れているの?
忘れているって……何を?
【何かあったら俺が守ってやる…手を差し伸ばされたらいつでもその手を掴んでやる】
「っ!」
”ズキィっ!”
「ぅ!……ぃ…たぁ」
【好きなんだ…琴音の事…。
誰にも渡したくねぇ】
頭が…痛…い
またあの声……
【琴音の為なら血を流す事だって怖かねーよ!】
ずっと聞こえる…頭の中で響いてる
【俺も琴音が毎日笑顔でいられる様に側にいるから】
怖い…!
怖い…!!
貴方は…一体
誰なの!?
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