第73話 先生の教えはいつまでも心に残っている
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"コンコン"
高「…入れ」
河「失礼するでござる」
高杉率いる鬼兵隊の戦艦が海に停泊していた。
部屋の窓際で外を眺めながら高杉は、月明かりを浴びていると同時に、煙管の煙を吸い込んでは空に向かって煙を吐き出していた。
高「どうした万斉」
河「春雨十二師団の焰が本船に到着したでござる」
高「そうか」
河「あの市原琴音も一緒でござる」
高「……フッ…通せ」
高杉は顔色変える事無く万斉の話しを聞いていたが、琴音の名前が出た途端鼻で笑うと、先ほどまで吸っていた煙管の火を消した。
そして部屋から出て行った万斉と入れ替わりに、焰と琴音が部屋に入ってくると、焰はゆっくりと彼の方に歩み寄った。
そして琴音は警戒心を剥き出しにしており、焰の後ろに立って二人の事を睨んでいた。
高「ククク……もっと手こずるかと思っていたが、予想以上に速かったじゃねぇか」
焰「私もそう思っていたが、琴音さんの方からわざわざ出向いてくれてね
高杉に会いたいと言ってたんで連れて来たんだよ」
高「ほぅ、そりゃ手間が省けたな。
拒むならもっと手洗いやり方をと思ていたが…「勘違いしないで」
高「……」
「高杉…貴方はこの人に依頼して私を此処に連れてくる様に言ったみたいだけど、私は貴方のものになる為に来たんじゃない」
高「じゃあ何の為に此処に来た」
「貴方には話しをする為に此処に来たわ」
高「…話しか」
高杉はチラッと焰の方に視線を向けると、何かを察した焰は二人に背を向け部屋から出て行こうとした。
焰「私の仕事は此処まで…。
まだまだやる事があるんで、ここで失礼するよ
それと…例の件は」
高「あぁ…任せる」
焰「承知した。
琴音さん、貴方には明日面白いものを見せてやろう」
「…面白いもの?」
焰「えぇ…面白いもの。
明日になれば分かるさ……それでは」
それだけを言い残し、焰は部屋を後にした。
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