第72話 一人ぐらい救世主はいるものだ!
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桂「…鈴か
もしかするとそれが関係しているかもしれんな。
その鈴を利用して琴音殿を孤立させ、そして高杉は琴音殿を自分の方に引き込もうとしていたのかもしれん」
「……だから私の事急に忘れてしまってたんだ。
でも、だとしたら何で桂さんは私の事忘れていなかったんですか?」
桂「あぁ、多分それは今日ラップの練習をする為に、ヘッドホンをして音楽を大音量で流していたから、俺には聞こえなかったのだろう」
「………∪
桂さんって昼間っから何してるんですか∪」
だから声をかけられたとき、あんなラッパーの格好をしてたんだ∪
琴音は呆れた表情を浮かべた。
「まぁ、何にせよ桂さんだけでも私の事忘れないでくれて良かったです
今の私は桂さんだけが……」
【こっちの迷惑も考えた事あんのかよ!!】
「っ…!」
……『迷惑』
駄目だ………ここで桂さんまで巻き込んでしまったら……。
この人に迷惑をかけちゃう。
桂「…琴音殿?
どうかしたのか?」
突然黙ってしまった琴音を心配した桂は、心配して彼女の顔を覗き込むと、琴音は苦笑いを浮かべた。
「う、ううん!
何でもありません!
あの…桂さん教えてください……皆を元に戻すにはどうしたら良いんでしょうか?」
桂「ふむ…銀時達を戻すには何らかの強いショックを与えるか、もしくは焰という男が持っている鈴を壊すかしかあるないな」
「……鈴を壊す…か」
皆を助ける事が出来るのは私しかいない…。
私なら…あの男に近づく事が…。
桂「琴音殿、俺は再度その男の事について調べてみよう。
もしかしたらもっと情報が得られるかもしれんしな。
琴音殿は暫くの間此処にいると良い。
なるべく速く戻ってくるから心配はいらん」
「……桂さん……ありがとうございます」
琴音はペコッと頭を下げると、桂は優しく笑みを浮かべ琴音の頭にそっと手を乗せた。
桂「フッ……琴音殿、案ずるな
銀時達は必ず元に戻る」
「はい、私も信じてます」
彼の笑顔に釣られる様に琴音も小さく笑みを浮かべると、桂は部屋から出て行ってしまった。
そして一人、部屋に残された琴音はの目は、先ほどと打って変わって何かを決意した目へと変わっていた。
ーー桂さん本当に有り難うございます
そしてすみません。
貴方にも迷惑はかけられないから……。
私は、私自身の力で皆を助け出してみせます!
END