第72話 一人ぐらい救世主はいるものだ!
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桂「それで琴音殿は何故あのような場所に?
道でも迷っていたのか?
ったく!銀時は何をしておる!」
桂のアジトにやってきた琴音は普段桂とエリザベスが使っている部屋に通された。
エリザベスもいるのかと思っていたが、生憎彼は別件で出て行っており、今この部屋にいるのは桂と琴音だけだった。
「…私にも…何が何だか分からなくて」
桂「……ゆっくりでいいワケを聞かせてくれないか?」
琴音は何処から話していいのか悩んでいたが、それでも一つ一つゆっくり今日あった事を全て話した。
午前中に銀時と喧嘩した事ーー。
万事屋を飛び出した事ーー。
飛び出した先で春雨の焰にあった事ーー。
高杉が自分の事を手に入れようとしている事ーー。
真選組に行って今、追われている事ーー。
話している途中、何度も泣きそうになったが、桂は「ゆっくりでいい」と言って最後まで話しを聞いてくれた。
「ーーーと言う事だったんです」
桂「そうだったのか。
皆がまるで琴音殿を忘れたかの様にか……。
それと、その焰という男…聞いた事がある」
「本当ですか!!?」
桂「あぁ、その男は昔攘夷戦争の頃、突如戦場に現れてな…。
自分の部下を引き連れて我らと刃を交えたのだ。
奴等は確かに強かった………戦いは納まるどころか勢いが増していいき、中々決着が付かなかった」
【奴には昔の借りがあるからね】
琴音は焰が言った言葉を思い出した。
「そう言えば……あの人…銀ちゃんに借りがあるって言ってました。
一体何の事なんだろう」
桂「借りか……直接な事は分からんが、戦いで敗れた事を未だに根に持っているのだろう。
戦っていれば自然といろんな奴等から恨みを買う事が多いからな。
他には何か無かったか?」
「他にですか?
…………………あ!鈴!!」
桂「鈴?」
「はい、あの人懐から鈴を取り出して何回か鳴らしていたんです。
普通の鈴だと思ってたからあまり意識しなかったんですけど、その音色……なんだか違和感があってーー。」
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