第71話 記憶には忘れて良いものと悪いものがある!!
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焰「分かりますよ貴方の事なら…。
あの白夜叉、坂田銀時の女で万事屋の従業員でもあり、真選組の女中としても働いている頑張り屋さんだ
だが今の貴方はとても傷ついているね」
「どこで私の事を知ったんですか?
…それに何故銀ちゃんの事も!」
焰「貴方も善かれと思ってしたことなのに…愛しい人には分かって貰えず
何とも可哀想なーー。」
「質問に答えて!!」
焰「…………貴方の事は高杉から聞かせてもらったよ」
「Σっ!!…た…高…杉」
焰「白夜叉の事は高杉と知り合う前から知っていた…奴には昔の借りがあるからね」
焰はゆっくりと琴音に歩み寄ると、涙で濡れている頬にそっと触れた。
「昔の借り?
じゃあ焰さんは…銀ちゃんの敵なの…?」
焰「クスっ…まぁそうなるなか。
だが大丈夫、今直ぐ彼をどうこうするつもりはないよ。
今日は君に用があっただけだからね。
高杉が楽しそうに琴音さんの事を話しているから、私自身どんな人か気になってたんだ
想像していたより可愛らしい方だったんで会えて良かったよ。
だが、ただ会いに来たわけではない。
私も高杉に依頼されていてね」
「…依頼?」
焰「あぁ…高杉に琴音さんを連れてくる様に言われている」
「っ!!
…っ…なら私は従うわけにはいかない」
焰「いや、貴方は従うさ
必ず私の元へやってくる。
……だって君はこの世界では孤独の身ーー。
君の事を知っている人なんて…
誰一人いないのだから……。」
”チリ〜ン…チリ〜ン…チリ〜ン”
焰は懐から鈴を取り出すと大きく三回鳴らした。
「………っ」
何…この鈴の音
なんだか違和感を感じるーー。
「…と、兎に角私は高杉のものにはならない!!
貴方が高杉に依頼されてるにしても私は従わないし、金輪際会う事も無いわ!」
琴音は彼の手を払いのけると、逃げる様にしてその場を離れた。
そして、焰は彼女が立ち去って行く姿を目で追うと、小さく不敵な笑みを浮かべて鈴を懐にしまい込んだ。
焰「フッ…高杉の言う通り面白い女性だ
……だがいつまで強気でいられるかな
君が戻った頃には、誰も君を覚えてなんかいないよ」
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