第100話 主人公は絶対に死なない
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「皆戦ってるんだ!
私にできる事を考えないと…!
それに銀ちゃんなら絶対に大丈夫!
ーーそれに…戻ってくるってちゃんと約束だってしたんだから」
少し冷静さを取り戻した琴音は、どうしたら総悟を止める事ができるか考えてみる事にした。
総悟はいつも以上に強くなっているんだよね
あのトシさんや近藤さん達に一人で傷を負わせたぐらいだもん…。
それに見たまんま正常じゃない事だって分かってる…。
私と別れてから夜屯所に戻ってくるまでの間、総悟は何らかの事件に巻き込まれたって事?
「……はぁ〜∪
名探偵じゃないから考えていても分かんないよ∪
でも総悟は何で私を狙ってるんだろう?
必要以上に私を狙う理由も分かってないし」
大きな溜め息をつきながら琴音は頭を悩ませていると、外で何やら騒いでいる声と武器同士が打つかり合う音が聞こえてきた。
「…っ、まさか…もう総悟が」
外からは「沖田隊長お止めください!」という制止を求める声や「うわぁー!!」という隊士達の叫び声が彼女の耳に入ってくると、琴音は一気に不安が倍増した。
やっぱり…もう総悟がきている!
どうしよう…トシさんや近藤さん怪我しているのに!
「ーーーぁ」
琴音は一瞬病室で土方達が話している内容を思い出した。
【…俺のだ…琴音は渡さねぇ】
【そう言って俺と近藤さんに斬り掛かってきた…。】
ーー総悟がそう言ってるって事なら、多分私の事は傷つけたりしないはず
それなら…私が囮になれば!
琴音はポケットから携帯を取り出し、ある番号の所へ電話をかけた。
戦いの真っ最中に出てくれるか分からないけどーー。
やるだけやってみよう!
”プルルルルル”
”プルルルルル”
「お願い…!電話に出て!」
”プルルルル”
”プルルルル”
「…お願い!!」
”カチャ”
琴音は祈るように電話をならすと、少しして奇跡的に通話へと切り替わった。
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