第98話 真実はこの目で見ないと信じない
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山「琴音さん今日もお見舞ですか?」
「お疲れ様です山崎さん
先ほど新八君と神楽ちゃんの病室に行ってきました
トシさんと近藤さんは?」
山「まだ…意識は戻っていません」
「…そうですか」
山「良かったら二人に顔を見せてやってくれませんか?」
「勿論そのつもりで来ました
お邪魔しますね」
近藤、土方、新八、神楽が入院して3日が経った頃、その日琴音は一人で大江戸病院に来ていた。
本来なら銀時も一緒に来る予定だったが、少しでも早く彼等を襲った犯人を見つける為に、その日はタマと九兵衛、そしてお妙の4人でかぶき町をいろいろ探しだしていた。
山崎に病室に案内され中に入ると、酸素マスクと点滴の管に繋がれた近藤と土方の姿があり、二人はまだ眠っている状態だった。
「…近藤さん…トシさん…」
山「……折角琴音さんがお見舞いに来てくれたってのに、局長も副長も何やってんでしょうね
…いい加減起きてくれないと新撰組は動けないですよ」
落ち込んでいる山崎の姿を見て琴音も胸が締め付けられそうな気持ちでいっぱいだった。
山「あ…すみません暗い気持ちにさせてしまって」
「いえ、心配する気持ちは誰だって同じですから
山崎さんだけじゃありませんよ
ーー病室、殺風景ですね!
私お見舞いに花を買ってきたんです♪
もしかしたら花の香りで二人が目を覚ますかなぁってね」
琴音は二人の為に買ってきた花を山崎に見せると、先ほどまで暗かった顔が一瞬にして笑顔に戻った。
山「ははっ、ありがとうございます
俺花瓶に水入れてきますので、二人の事見ててくれませんか?」
「はい、分かりました」
琴音から花を受け取った山崎はその場は彼女に任せると花瓶を手にして病室を後にした。
土方のベッドの脇に椅子があったので琴音は彼の隣に座り、眠っている土方の手を包み込むようにそっと握りしめた。
「ーートシさん…
お願い早く目を覚まして…。」
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