第97話 流れる涙は止まる事を知らない
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妙「せ、先生!
新ちゃんは!?神楽ちゃんは!?」
手術室からドクターが出て来たときお妙は二人の状況を聞くと、長い手術だった為薄らと汗を滲ませたドクターが真剣な面持ちで今回の状況を説明しはじめた。
医「手術は二人とも無事に終わりました。
脈は正常ですし今のところ容体も安定しています。
…ですがいつどのように容体が急変するか分かりませんので、そこは我々も注意して今後の経過を見守っていきたいと思います。
それと今回の傷ですが……」
銀「傷がどうしたんだ?」
医「えぇ…今入院中の土方さんと近藤さんの切り傷と似た所がございまして」
銀「っ!?」
「それって…どう言う事なんですか!?」
医「土方さん達の傷も左肩から右横腹にかけての切り傷と、腹部から背中を貫通する様な刺し傷がありまして…。
志村さんと神楽さんも同じ傷でしたので、刺した人は同一人物の可能性があります。」
銀「…どう言う事だ…新選組を襲った奴が神楽と新八も襲うなんて……」
タマ「犯人を目撃したのは近藤さん、土方さん、新八様、神楽様だけとなります
そうなると4人の誰かが意識を取り戻すまで待たなければ犯人を特定する事なんてできません」
「…そんな…」
琴音は犯人が分からない不安と、その間にまた別の誰かが犠牲になってしまうんじゃないかという事を考えてしまい体が震えた。
「…ぉ…ねが…い…」
銀「…?」
「お願い…!
銀ちゃん、お妙ちゃん、九ちゃん、お登勢さん、タマさん…。
私…もう…誰も傷ついて欲しくないの…。
近藤さん達みたいになってほしくない!
だからお願い!
…お願いだから…ヒクッ…ぅ…ぅうっ…」
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