第97話 流れる涙は止まる事を知らない
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
山「琴音さん旦那こっちです!」
「山崎さん!」
山崎からの電話を貰い琴音と銀時は急いで大江戸病院へやってくると、教えてもらった病室の前には山崎と他の隊士達の姿があった。
銀「あいつ等はどうなんだ?」
山「まだ意識は戻っていません…」
病室に案内され扉を開くとそこには全身包帯を巻かれ、心電図モニターと点滴の管に繋がった土方と近藤の姿があり、装着された酸素マスクからは弱々しい呼吸音が聞こえてきた。
「…っ!」
琴音は二人の姿を見た瞬間言葉を失った。
山「息はあるんですが傷が思った以上に深くて…
二人とも正面からの切り傷と同時に、止めを刺すように腹部から背中にかけての刺し傷がありました」
銀「誰がやったのか分かってねぇのか?」
山「今他の隊の者にも調べてもらっていますが手がかりが何も見つかっていません」
「山崎さん総悟は?
まだ屯所に戻って来てないんですか?」
山「はい…沖田隊長も一緒に探してるんですが見つからなくて…」
「そんな……総悟…一体どこに…
それに近藤さんやトシさんに此処までの傷を負わせるなんて…。」
銀「コイツ等がやられた状態で見つかったって事はあまりにも咄嗟の出来事だったか…。
もしくは手が出せない理由が他にあったのか…
新選組のトップ二人がやられた上に隊長が一人行方不明となりゃ…捜査は難航しそうだな」
ベッドで横たわる二人に視線移すと、悲し気な表情を浮かべている琴音にたいして銀時はそっと彼女の肩を抱き寄せた。
その時だったーー。
定「ワンワンワン!!」
「Σうわっ!何だこの犬!?」
廊下から聞き慣れた鳴き声が聞こえてきたので、琴音と銀時は廊下を見ると、そこには定晴の姿があった。
.