第95話 怪しい人から物は貰っちゃいけません
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
沖「あ〜面倒くせぇ
どうせなら琴音と一緒の方が、また前みたいにサボりスポット教えれたのに」
あの後総悟は土方に言われ渋々巡察に出たが、どうもやる気の起きない彼は町中をブラブラと歩きながら何か面白い物がないか探していた。
あ〜…確かこの前新しい甘味屋がオープンしたって聞いたな。
久々に琴音でも誘って…
沖「ん?」
暫く町中を歩いている時だった。
ふと路地裏の入り口付近に目をやると、その一角の路上で露店を出している女の姿があり、それが気になった総悟は女に声をかけてみることにした。
沖「おい新選組だ
ちょっといいか?」
「…いらっしゃいませ
どうぞご覧ください…」
声をかけた女は頭からスッポリとフード付きのマントを被っておりまるで占い師の様な姿をしていた。
女は総悟をチラッと見ると小さく微笑み、それを見た総悟は少々不気味さを感じていた。
沖「俺は客じゃねぇ
此処での商売はちゃんと許可取ってんのか?」
「……」
沖「何で黙ってやがる
ちゃんと答「お兄さん…アナタ今…恋をしていますね」
沖「あぁ?」
「近くにいるのに何故か遠い…。
自分の事を好きになってほしいのに…その女性にはもう好きな人がいる。
ーー諦めたくても諦める事はできず…いつか彼女が自分の事を好きになってくれるんじゃないかと期待している」
沖「…っ!」
「ククッ…その顔…図星の様ですね」
沖「てめぇ何者でィ」
「…そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ
アナタの顔を見ればそのくらいの事お見通しです。
如何でしょう?
このペンダントを身につけるとこの世はアナタの思いのままです
このペンダントの石にはとても不思議な力が宿っており、どんな願いでも叶えてくれますよ」
女は露店の商品の中から一つのペンダントを彼の前に差出した。
そこには赤く輝く宝石がユラユラと揺れており、見た所何の変哲もないただの石だった。
.