第63話 何処にもいないと焦る一方です!!
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その頃琴音はお団子のお土産を手にして万事屋の玄関前までくると、久しぶりの家なだけあってどんな風に皆に声をかけて逢おうか色々考えていた。
ん〜…此処は普通に「ただいま!」って言えばいいのかな?
……でもそれじゃあサプライズに欠けるというか、ドッキリしないよね〜。
大きな箱の中に入って、中に入れてくれた頃を見計らって飛び出すとか?
……いや〜!それじゃあいつ見つけてくれるかも分からないよね∪
もしかしたら丸一日は外っていう可能性だってあり得るし…。
ん〜……よし!!
色々考えても埒があかないし、普通に「久しぶり!」っていって逢ってみるか♪
玄関先で色々考えてみた物のこれと言ったアイディアが思いつかなかったので、琴音は普通に入って行く事にした。
”ガラガラ”
「銀ちゃーん!神楽ちゃーん!新八くーん!
ただいま!!」
”シーン”
「………あれ?
銀ちゃん?いないの?」
玄関先から声をかけてみたものの、琴音を探しに行っている三人は当然不在なのだが、琴音はそんな事は知らなかった。
「買い物にでも出かけたのかな?
あ、でも銀ちゃんならパチンコかな?
…でも玄関開けっ放しだし、もしかしたら直ぐに戻ってくるかな?」
琴音は奥の部屋にあるソファに座って待つ事にすると、前まで此処に住んでいた懐かしさを胸に抱き、変わらず三人が此処にいると知った琴音は笑みをこぼした。
そして琴音は立ち上がり、いつも銀時が座っている椅子に腰掛けると、机の上には前に4人で写った写真が飾られていた。
「…ぁ……これ
皆で記念撮影した時の……銀ちゃん飾っててくれてたんだ」
自分がいなくなっても銀時達は自分の事をちゃんと覚えていてくれてたんだと知り、琴音はクスッと笑った。
月日が流れても変わる事の無い万事屋…。
それはここに銀ちゃんがいてくれるから
彼がこの場所にいてくれるから……また皆が集まってくる。
近【あいつの周りには沢山の人が集まってくる事に気付いているだろ?
それはあいつの事を信頼しているから、あいつの事を良いと思っているからさ】
うん…私もこの世界が大好きだから。
銀ちゃんが好きだから。
だから戻って来れたのかもしれない。
ーー銀ちゃん…。
早く逢いたいよ
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