第92話 ずっとふざけた人かと思っていたが…
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坂「ちょ、ちょい待っちょくれ!
ヅラはなにも言わんかったぜよ!」
「そうでしたか
じゃあ今言えて良かったです」
坂「異世界っちゅーことは、この世界とは別の世界が存在するちゅーことがか!?」
「簡単に言うとそうなります。
銀ちゃん達や真選組、そして高杉も私が異世界から来た事は説明しましたし、ちゃんと信じてくれましたよ」
坂「し、信じるってどうやって?」
「この世界は、私の世界では漫画やアニメになっていて、少しですが皆さんの事知っていたんです。」
坂「アニメ?∪」
「はい。銀ちゃん達が出ているアニメや漫画は、私の世界じゃとても有名で人気なんですよ。
私は友人に進められて見始めたばかりだったので、そこまで詳しいわけじゃありませんでしたが、知っている限りの情報を彼等に伝えて信じてもらいました。」
坂「ちなみにわしの事って何か知ってるがか?」
「坂本さん登場自体が少ないのであまり情報がありませんが、銀ちゃんや桂さん、高杉さん達と攘夷戦争を共に生き抜いてきた戦友ですよね。
銀ちゃん達みたいに特に異名はありませんが「声が大きい人」で有名です。
でもその後「桂浜の龍」として異名がついたんでしたっけ?
あ、あと無類の船好きですがとても船酔いをして、毎回吐いていますね」
彼女なりに知っている事を坂本に話しをすると少々驚いた表情を浮かべた後、少し何かを考え込むようにして真剣な表情に変わった。
それを見た琴音は怒らせてしまったかな?と少し焦っていた。
「あ、すみません∪
初対面で失礼な事ばかり言ってしまって!∪」
坂「……琴音ちゃん…」
「は…はい∪」
坂「わしの事そこまで知っているちゅー事は、琴音ちゃんもわしの事好きじゃったが♪
あっはっはっはっはっ!♪」
「…∪」
な、なぜそういう考えになるんだろう∪
「えっと…まぁ、そういう事もあり今では銀ちゃん達や皆さんのお世話になっているんですよ。
私凄く嬉しかったんです。
右も左も分からないこの世界で、どうやって生きていっていいか分からなかったんですけど、異世界から来た得体も知れない私なんかの為に、守ってくれて…好きだと言ってくれて…家族だと言ってくれて…。
皆と過ごしていくうちに、この世界が大好きになっちゃって」
坂「…琴音ちゃんは後悔してないがか?」
「後悔なんて全然していませんよ♪
この世界に来て後悔した事なんてありません
私がこれから先、生きて行く世界はここだけですから♪」
琴音は小さく微笑みながらスイーツをパクッと食べると、それを見た坂本も「そうか」と言ってつられて笑みを浮かべた。
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