第92話 ずっとふざけた人かと思っていたが…
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銀時達を見送った後、琴音は新しいお茶を坂本に差出した。
ソファに座って自分で持ってきた手土産を食べていた坂本は「すまんのぉ」と言ってお茶ひと啜りすると、真向かいに座っている琴音をじっと見つめていた。
「ん?坂本さん私の顔に何かついていますか?」
坂「お〜、すまんすまん!
いや、ほんま可愛い女子じゃのぉと思うてな♪
つい見入ってしまったぜよ」
「何言ってるんですか
それなら私なんかより可愛い人なら沢山いますよ♪
お妙ちゃんや九ちゃんの方が私は可愛いと思っていますけど」
坂「あっはっはっはっ!
琴音はとても謙虚ぜよ」
「謙虚というか思った事を言ったがけなんですけど…
そういえば坂本さんは宇宙を飛び回ったりしてるんですよね?
やっぱり宇宙は綺麗なんですか?」
琴音は宇宙旅行などに興味があり目をキラキラさせながら坂本に質問すると、先ほどまでかけていたサングラスを外して胸ポケットに仕舞い込んだ。
彼の顔を見て一瞬ドキッとした琴音だったが、彼と目が合った瞬間咄嗟に視線を逸らした。
坂「宇宙はまっこと綺麗な所じゃ
地球みたいに狭くなく、とても静かで星もきれいで…。
どんなに船を進ませても行き止まりなんて無いんじゃ
”人間壁に打ち当たったら”なんて言うが、宇宙には打ち当たる壁なんてありゃせんからのぉ
”無限の可能性だけがある”ってポジティブに思わせてくれるんじゃ♪」
「へ〜…その考え方も素敵ですね!
私…よく壁に打ち当たったりするんです
銀ちゃんや他の皆に守られてばかりで、自分でも何とかしなきゃって思っても強くないし…。
強くなる為に真選組で剣術の稽古を時々つけてもらうんですけど、皆と一緒に戦うには全然力がないし…。
銀ちゃんの仕事でもいいから私にも何か出きるんじゃないかって思っても、今回みたいに留守番だったりするから……
ってすみません!
初対面なのにこんな愚痴っぽい事いてしまって∪」
坂「いや、琴音ちゃんが気にする事なんてないぜよ
わしは今日は琴音ちゃんと仲良うなりとうてここへきたんやき
それにしてもわしも今日の銀時を見て思ったんじゃが、あいつはかなり琴音ちゃんのこと好きみたいじゃな♪
昔の銀時からしたら想像ができんぜよ」
「銀ちゃんは私からみてもかなり過保護すぎるところはありますね
私日頃は真選組で女中として働いてるんですけど、それも銀ちゃんは初め許してくれなくて、許しを貰うのはけっこう大変だったんです
それに今はそうでも無いですが、出かけるのだって一人じゃ危ないからって銀ちゃんが必ず一緒だったし」
坂「ほぉ…あいつがのぉ
人は変われば変わるもんじゃな」
「そういえば、坂本さんは彼女さんとかいらっしゃるんですか?」
坂「わしに彼女はおらんよ」
「そうなんですか?
あ、じゃあ好きな人とか?♪」
ーー好きな人…。
坂本は少し頭で考えた後、フと琴音に視線を送ると、彼女はニコニコしながら彼の答えを待っていた。
坂「ーーあ、そうじゃ!
これから二人で茶屋にでも行こう!
そういうことやから犬っころ、琴音ちゃんは借りて行くぜよ♪」
「えっ!?今はぐらかしましたね!?∪」
そういって坂本は琴音の手を付かんで部屋を出て行こうとしたその時ーー。
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