第89話 慰安旅行へGo! No2
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お風呂の扉の前で開けるかどうしようか暫く考えていたが、いつまでたっても埒が明かないと思った琴音は意を決して扉を開けた。
「ト、トシさん/////…えっと…いますか?/////
私決して覗きじゃなくて…心配で様子を!/////
ーーって……Σトシさん!?」
扉を開けながら若干目隠しをし、中にいるであろう土方に声をかけた琴音だったが、お風呂の中で浮いている土方を見つけた彼女は驚きを隠せなかった。
「トシさん!!トシさん!!
いやぁああああ〜〜〜!!!
近藤さ〜〜〜ん助けて〜〜!!!∪」
**********
ー1時間後ー
土「…………ん…っ」
近「おぉ!気付いたかトシ!」
土「…近…藤…さん……俺…」
「うわぁ〜〜ん!!トシさ〜〜ん!!」
”ガバっ”
土「Σうぉっ!…琴音!?/////」
お風呂で倒れていた土方は1時間後意識を取り戻すと、涙を流した琴音が思いっきり土方に抱きついてきた。
突然の事だったので体が倒れそうになったが彼女の体ごと支えた。
土「近藤さん…俺…」
近「トシ、琴音ちゃんに感謝しろよ」
土「…え?」
近「何度部屋をノックしてもお前の返事がないから中に入ったら、湯船で上気せて倒れている所を発見したんだ
宴会場に泣きながら駆け込んできた琴音ちゃんを見た時は本当に何事かと思ったよ
トシ、酔っぱらった状態で風呂に入ったら上気せるに決まっているだろ
もし誰にも気付かれなかったらそのまま溺れ死んでいたんだぞ?」
「ぅう…ヒクッ…」
土「ーーそうだったのか…。
…近藤さん迷惑かけてすまねぇ
…それと琴音も心配かけて悪かった。
助けてくれてありがとな」
未だ自分の胸の中で泣きじゃくっている琴音の頭をそっと撫で、土方は彼女にお礼を言った。
近「ま、トシも無事だったしこれで安心だな!
琴音ちゃんももう心配しなくて大丈夫だよ」
「こ、近藤しゃん…ヒクッ…本当に…ヒクッ…ありがとう…ございました!…ぅう」
近「こちらこそトシを助けてくれてありがとうな!♪
…さて、今夜はゆっくり寝てるんだぞトシ!」
土「あぁ、すまなかったな近藤さん」
近藤は二人に「おやすみ」とだけ言い残し部屋からでていくと、少しばかり二人の間に沈黙が流れた。
土「…………琴音…いつまで泣いてんだ?」
「だって…ヒクッ…だって…!
お風呂で浮いてる時……トシさん…ヒクッ…死んじゃったのかと思ったんだもん!
揺すっても叩いても目を覚まさないし!
お土産なんか買わないで…ヒクッ…あのとき部屋に…うぅ…入ってきてればって!!」
先ほどの事が余程怖かったのか彼女の体は震えており、抱きしめている土方の腕にもそれはダイレクトに伝わってきていた。
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