第85話 色気は全てを狂わせる
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「でも…この部屋に来たのが総悟で良かったよ
いくら近くで銀ちゃん達が待機してても、正直不安で怖かったの。
口では『吉原の平和のため!』って言ってても、どんな人がこの部屋に入ってくるか分からなかったし、私自身も完璧に任務遂行できるか分からなかったから
…だから総悟で安心した」
沖「俺は正直驚きやした
まさかこんなところに琴音がいるなんて思ってもみなかったから…
でも本当ここに来たのが俺で良かったな
他の変態オヤジなら今頃その着物は引ん剝かれていやしたぜィ」
沖田と琴音はお互いに顔を見つめると、クスッと笑みを浮かべた。
沖「琴音、今夜は何もしねぇから一緒に寝てくだせェ
いい加減眠たくなってきた」
「総悟はいつもサボっているとき寝てるじゃない
なのに眠いの?」
沖「どんなにサボっていても、眠いもんは眠いんでィ」
小さく欠伸をした沖田は腰に刺していた刀を鞘ごと引き抜くと、それを近くにあった刀掛台へと置いた。
そして、布団に入り込むと、沖田は隣でキョトンとしている琴音に向かって自分の隣をポンポンと叩いた。
「…えっと」
沖「何ボサッとしてんでィ
…もしかして別の事でも期待して「ち、違うから!/////」
顔を真っ赤にした琴音は沖田の言葉に否定すると、布団の中に入り込み彼の隣に横たわった。
”グイッ”
「きゃっ/////
そ、総悟!?/////」
隣に寝た瞬間、沖田は琴音の体を自分の方に引き寄せた。
すると彼女の視線の先には彼の鍛えられた胸板があり、フと顔を上げると自分の事を見つめてくる沖田の顔が間近にあった。
ーーーか、顔が近い!/////
沖「そんな緊張しなくても、今夜は何もしねぇから安心しなせェ
それに…隣の部屋に土方さん達がいたんじゃ直ぐに邪魔されそうでさァ」
「緊張するなって方が無理だよ/////」
沖「…フッ…そんな顔するともっと虐めたくなりまさァ」
「からかわないでよ∪」
沖「ドSの血が騒ぐもんで…
…でも場所はどうであれ、こうやって琴音と一緒にいられるなら囮捜査も悪くねぇでさァ
それに今ここに邪魔しに来る奴等はいねぇ」
「でも仕事だという事は忘れちゃ駄目だよ」
沖「今ぐらいは忘れても罰は当たらねぇでさァ
今ぐらいは…俺だけの琴音で……いて…く…れ……」
話しをしているうちに沖田の意識は徐々に薄れていき、さっきまで話していた口からは、規則正しい寝息が聞こえだしていた。
琴音を離すまいと沖田は彼女の体に腕を回し、琴音自身も彼の体温を感じながら、今夜は眠りにつく事にした。
「…おやすみ…総悟」
END