第85話 色気は全てを狂わせる
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部屋へと案内された琴音は布団の上でずっとドキドキしながら、座敷に入ってくる客の事を待っていた。
部屋には色香を漂わせるような照明と装飾品が飾られており、天上や襖といった至る所には椿や菊などが描かれていた。
…ど、ど、どうしよう∪
お客さんが来るまで待ってなきゃいけないみたいだけど…。
いくら囮でも凄く緊張する!!∪
自分を落ち着かせる為に何度も深呼吸をし、着物に乱れが無いかを確認していた時だった。
琴音の耳には月詠達の声が入ってくるように専用のマイク付き小型イヤホンが取り付けられており、月詠は琴音に話しかけた。
”ザザザザ”
『琴音、今客らしき男がそっちに向かったぞ』
「分かりました」
ーーいよいよだ!
ちゃんとスタンバってないと!
琴音は客が座敷に入ってくる前に、床の上で三つ指ついて頭を下げて待っていると、勢いよく開かれた襖の先一人の男が姿を現した。
「邪魔するぜィ
今夜はおめぇが俺の相手をしてくれるのか?」
「…ようこそ
こ、今夜は宜しくお願い致し…ま……す…
…………ゲっ∪」
「……あ」
琴音が営業スマイルをしながら顔を上げた次の瞬間、彼女の視線の先には私服姿の沖田が立っていた。
”ガガガガ”
銀『どうした琴音?』
”ガガガガ”
近『総悟、何かあったのか?』
お互いの顔を見た琴音と沖田は一瞬動きが止まり、驚いた表情を浮かべていると、二人のイヤホンには銀時と近藤の声が入ってきた。
「い…いや何でもありません∪」(小声)
沖「何でもねぇでさァ」(小声)
琴音も沖田もお互いが相手にバレないように小声で話した。
沖「琴音こんなところで何してんでィ」
「えっ…∪
…えっと…私は…」
【よいか琴音
ここではぬしが囮だという事は誰であってもバレてはいかんぞ】
月詠から言われた事を思い出した琴音は、今回の事を沖田に話す事を控えた。
「私は……えっと、人手が足りないから手伝ってほしいって万事屋に依頼が入ったんだよ!∪
ほら!神楽ちゃんは未成年だからこんな事させられないでしょ!?
それに銀ちゃんが遊郭に行くと仕事ほったらかして、朝までレッツパーリーしちゃうからね!∪」
銀『Σえっ!?ちょっと琴音ちゃん!?
俺そんな事しないから!!
俺は琴音ちゃんだけにしかレッツパーリーしねぇからぁああ!!∪
ってかその声ってもしかして沖田君がいるの!?』
銀時達のイヤホンに沖田の声が入ってきた事で、座敷にいるのが彼だという事に気づいた。
沖「…ま、たしかに旦那達じゃここでの仕事は無理だな」
「そうでしょ!?
…で、総悟は何でここにいるの?」
沖「んぁ?…あぁ俺は…」
【くれぐれも囮という事がバレねぇようにしろ!】
沖田は土方が言っていた事を思い出すと、彼も自分が囮でここに潜入してきた事は琴音に言わないようにした。
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