第84話 言い出した事は責任を持て!
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その頃同じく真選組屯所では各隊長達が呼び出され、今回の色華美香の件で近藤から話しが出ていた。
近「今回世間に出回っている色華美香についてだが、山崎…調査結果を報告してくれ」
山「はい!
1ヶ月程前から吉原を中心に色華美香という薬が出回っていました。
その効果としましては、行為による性欲の高まりと強い感度に襲われるという一種の媚薬みたいなものなんですが、そのあとの副作用として幻覚、錯乱、凶暴化してしまうという症状が現れるようでした。
一度その薬の香りの虜になってしまったら、なかなか止める事ができず、2回3回と使う回数が増していき、最終的には廃人になってしまうようです。」
土「今まで被害にあった奴等はどのくらいだ」
山「吉原だけでもこの1ヶ月で既に20人が被害にあっていますね
薬の密売人には過激派攘夷志士が…そして、出所はなんと高杉と春雨が絡んでいました。」
土「…高杉だと?」
山「はい、薬自体は天人が使用している媚薬のため、人間が使うと今までに感じた事の無い以上の快楽を与えてしまうので、地球への持ち込みは一切禁止されていたんです。
それだけならまだマシですが、今回の色華美香はさらに改良され、危険ドラッグの成分まで含まれていたんです。
裏組織や薬を求める人には高値で売買されているため、そう言った表の世界に見つかりにくい吉原で爆発的に広まったのかもしれません。
また、密売人は少なくても5人は居ると思った方が良いかもしれません」
近「高杉や春雨絡みなら、より慎重にならないと逃がせば厄介になるな
山崎、密売人の面は割れてるのか?」
山「はい、そちらも調べはついています。
ですが5人ともいつも吉原に居るとは限りません。
来る頻度も日数もバラバラで、いつ現れるかなんて予測がつかないんです。
ーーあ、それともう一つ、その密売人の中には遊女も含まれているらしく、その女は座敷に来る男に色華美香を渡しているそうです。」
土「男を惑わす遊女が薬でも惑わすなんてな…」
近「その遊女の顔は分かってるのか?」
山「男の方は分かってますが、遊女に限ってはまだ情報は得られていません。
暫く張り込みをして様子を窺っていたんですが、結構慎重深いようです。」
土「そうか…ここ最近悪質な暴行事件が多発していると思ったが、まさか吉原が発祥だったとわな
近藤さんどうする?
今回高杉が絡んでいるなら、先ずは密売人から縛り上げていかない事には証拠だって揃ってねぇ」
近「ん〜…そうだな
本来ならさっさと高杉を捕まえてしまえば楽なもんだが、アイツが薬を持っているとは限らん。
それに先ずは薬を持っている密売人を捕まえて、高杉と春雨の情報を集める事からしないとな」
沖「近藤さん、だったら囮捜査をするしかねぇですぜィ
男の面が割れているならそっちは直にでも捕まりやすが、女の方が割れてないなら客として潜り込み、相手が尻尾出すのを待つしかねぇ」
近「あぁ、そうだな
…山崎、吉原でも特に被害が出ている場所はしぼられているか?」
山「ピンポイントってわけじゃありませんが、大体被害場所は4箇所です。」
土「4箇所か……ならそれぞれ4チームに分けて隊を配備させる。
各ポイントの店にそれぞれ囮となる奴が座敷に入り色華美香を使用している奴が居ないかを徹底的に探せ!
もしもの為に他の隊士達は部屋の外で待機だ!
くれぐれも囮という事がバレねぇようにしろ!
あ、それと総悟。
オメェは言い出しっぺだから囮役決定な」
沖「はぁ!?何勝手に決め手やがんだ土方コノヤロー!!」
土「うるせぇ。
発案者は責任もって頑張るんだな
って事で今夜実行にうつす!
各隊の連中にそれぞれ報告しておけ!
以上!解散だ」
会議は終わり、隊長達は自分の隊士達の報告があるため、部屋を後にした。
沖田も自分が囮になってしまった事にブツブツと文句を言いながら部屋を出て行くと、そこには近藤と土方が残った。
近「なんだトシ
この前総悟にマヨネーズの中に下剤を入れられた事、まだ根に持ってるのか?∪」
土「俺のマヨネーズを汚した罰だ#」
END