第17話 この手で壊そうか
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「ごめんね……私なんかの事で銀ちゃんが傷つかなくてもいいんだよ……っぅ……私なんかのせいで…血を流す事なんか…ヒクッ…ないんだよ。
…本当に信じていいのかわからない……命をはってまで守ってもらう程…ヒクッ……銀ちゃん達との時間は長くなかったのに…っぅ…なのに……なんでここまで」
銀時は自分が来ていた着流しを脱いで琴音にそっとかけると、そのまま自分の胸に彼女の頭を押し当てる様にして抱きしめた。
銀「……俺は何があっても琴音を守る。
言っただろ?「誰にも渡したくねぇ」って
時間なんか関係ねーよ……不安なら側にいてやる、信じられねぇなら俺が信じさせてやる!
琴音の為なら血を流す事だって怖かねーよ!
俺は手でも脚でも心臓でも!!
惚れた女は命をかけてでも守る!!
…だから心配するな琴音」
「っ…!!」
銀時から伝わってくる温もりと香りが琴音自身を包み込み、彼の言葉一つ一つが琴音の心に響き伝わってきた。
止めどなく流れる涙はポタポタと下へ落ちていき、自分の為に高杉との戦いでボロボロになった銀時の姿を見て、琴音の中で何かが変わってきた。
……銀ちゃん
貴方は…何でこんなにも強いの?
こんな弱い私に…駄目な私に…
貴方は私をこんなにも包み込んでくれる
銀ちゃん……私は…貴方の事を信じてみたい
「…ヒクッ…ありがとう……
銀ちゃん…っ…好き…ヒクッ…銀ちゃんが大好き
…ヒクッ…銀ちゃんの側に…っ…いさせて!」
銀「っ…!
…あぁ…絶対放さねぇよ……どんな事があっても琴音の事放さねぇから」
優しく微笑む銀時の笑顔が
琴音の閉ざされた心を光へと導き
銀時の彼女の思う気持ちが
ようやく実ったのであった。
END