第16話 何処にいる?
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高「ここは俺の船の中だ
本当なら俺たちの宇宙船にでも乗せて…って思ったんだが……今夜は月が綺麗だったからな」
「フゥーっ」と肺に取り入れた煙を再び口から吐き出し、高々と輝く月を見上げた。
煙は空気と混じりフワッと消えると、琴音の鼻孔を煙管の香りが過っていった。
高「…それに…ここでも十分静かだしな」
琴音はゆっくりと立ち上がり、高杉の近くまで来て外を見てみると、周りは大きくて静かな川の水が流れており、その遠くでは町灯りが煌煌と光っていた。
高「言っておくがここから逃げる事は出来ねぇ……この中は俺とお前、そして忠実な部下の河上万斉の三人だ。
どんなに逃げようとしても無駄だ」
「……あの…何で私をここに連れてきたんですか?
私と貴方は初対面だし…関係性なんてないはず」
高「関係性なら十分ある
…銀時という関係性がな」
「…っ……銀ちゃんが?」
高杉は立ち上がるとそっと琴音の髪に触れ、小さい髪の束を自分の口元に持っていくと毛先に唇を落とした。
「っ!…//////」
高「アイツは琴音の事をとても大事にしてんだな?
まるでガラスの置物にでも触れるかの様に…」
「ぎ…銀ちゃんは誰にでも優しい…と思う」
高「さぁ、それはどうだろうな…琴音だから、琴音という存在にだけ」
「何が言いたいの?」
高「クククっ…俺がそうだった様に、俺もあいつから大切なモノを奪ったらどうなるんだろうな?」
「あなたは…あなたは銀ちゃんの何なんですか?」
高「俺と銀時は攘夷戦争時代の仲間だった」
攘夷戦争?
…また解らない言葉が出てきた…
でも…2人は戦争を経験したって事だよね?
高「恩人や仲間を殺され、自分達侍を見捨てた幕府を俺は許さねぇ……俺は全てを壊してやる。
あいつが…銀時がそれでも守るなら、俺はただ壊してくまでだ」
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