第16話 何処にいる?
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「………っ」
……ここは?
「Σっ……いたぁ∪」
意識があまりはっきりしない中、琴音はゆっくり瞼を開けると、いつも見ている風景とは違うものが見えた。
琴音はゆっくりと身体を起こそうとすると、後頭部に鈍い痛みが走り表情をゆがめた。
周りを見ると見慣れない部屋に家具はなく、ただ自分がさっきまで寝ていた布団だけが部屋の真ん中に敷かれており、その部屋も心無しかユラユラと揺れている気がしていた。
私…確か土方さんに忘れ物を
それで…
高「気がついたみたいだな」
「……ぁ」
そうだ…高杉晋助にあったんだ
部屋の襖が突然開かれ、声がした方に視線を向けると、自分を連れてきた張本人の高杉が煙管を吹かしながら部屋へと入ってきた。
入ってくると障子を開け、夜風に当たりながら窓際に座ると、高杉のバックには大きく耿耿(こうこう)と光る満月が姿を現しており、その姿を見た琴音はその美しさに少しばかり見入っていた。
高「…そういえば聞いてなかったな」
「…え?」
高「名は何だ?」
「…え……あ……琴音…です。
…市原琴音」
高「琴音か」
「…あの…た、高杉さん…ここは何処です?」
今自分が何処にいるのかも把握出来てなかった琴音は、高杉ここが何処なのかを聞いた。
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