第15話 ストーカー侍ときどきマヨ所によりドS
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「近くにいると思ったんだけど……もしかして車で来てたのかなぁ?」
家から百メートル程歩いてきたがすでに土方達の姿はなく、屯所まで行ってみようかと思ったが、冬場は日が暮れるのが早くなるので、琴音は明日持っていこうと思い今日は帰る事にした。
「明日でも大丈夫だよね」
琴音は来た道を戻ろうとしたそのとき、振り向くとそこに1人の男性が立っていた。
「…よぉ…また会ったな」
「っ……!」
……蝶
……煙管
……左目の包帯…
(そうだな、この際だから教えといてやる……俺は…)
「高杉…晋…助」
高「へぇ…俺の名前覚えていたか」
煙管を吹かし、不適な笑みを浮かべた高杉はゆっくりと一歩ずつ琴音に歩み寄った。
彼が近づく度に琴音も後ろへ下がり、彼女の中でこの人は危険だと反射的に察知すると、額から薄ら汗をかいた。
「わ、…私に…何か…用ですか?」
高「察しがいいな……俺は欲しいモノは手に入れる」
「…ほ…しい…もの?」
高「クククっ……いい目をしてやがるな」
「っ…!!」
…怖い!
怖い……に、逃げなきゃ!
琴音は近づいてきた高杉から逃げようとしたその時、後ろを振り向いた自分の目の前にサングラスにヘッドフォンをつけ、ロングコートに三味線を背負った男が立っていた。
……誰?
高「万斉そいつだ」
「良いのか?晋助」
高「あぁ、連れて行け」
「…すまぬな…悪く思うな」
”ドスっ”
「Σっ!!」
男は琴音の後頭部に軽く衝撃を与えると、何の抵抗も出来なかった琴音は意識を失い、そのままサングラスの男の方へと倒れ込んだ。
男は軽々と琴音を抱きかかえると、同時に彼女が握りしめていたライターが静かに地面へと落ちていった。
ククク…銀時
お前ならどうする?
大切なモノを奪われるその辛さ
お前にも味わってもらうぞ
END