第10話 譲れない気持ちがそこにある!!
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土「大丈夫だ…ちゃんと聞いてやる
だからゆっくりで良いから話してくれ」
「…私……本当は土方さんと総悟に出会う前から貴方達の存在は知ってたの……名前は勿論だし…真選組の事も……貴方達だけじゃないの
万事屋の事も、その周りの人たちの事も」
土「…それって……どういう事だ」
「私は……この世界の人間じゃない。
私がいるこの世界そのものが、漫画の世界なの……私の世界では銀ちゃんが主人公の漫画があって、その中に真選組の事や万事屋のこととかが描かれているの……。
最初は夢なんだって思ってた……でも今私がここにいる事自体が現実で…目の前にいる人たちも存在してるんだって思ったの。
銀ちゃん達には全てを話した……話した上で信じてくれた……家族だって言ってくれた。
でも…銀ちゃん達はそうでも他の人たちは違うんじゃないかって……違う世界から来て、しかも初対面の人が自分の事を何でも知ってたら拒絶されちゃうんじゃないかって……
だから…怖かった」
琴音の目には不安から、溢れんばかりの涙がたまっており、それでも琴音は真実を土方に伝えた。
土「…そうか…」
嫌われた?
拒絶された?
土「…いるんだろ?…お前はどう思う?」
「…え?」
土方は誰かに問いかけるように少し大きな声で話すと、ゆっくりと開いた襖の先には沖田と近藤が立っていた。
沖「琴音がこの世界の人間じゃねぇから何だってんだ……そんくらいで俺の気持ちはかわらねぇでさァ」
近「とても不安で…怖くて…嫌われたらと思うと誰だって怖ぇもんだ。
でも、それもまた勇気だ!
琴音ちゃんのその強い勇気はちゃんと俺たちに伝わったぞ。
君がどんな人なのか、俺たちはまだまだ全てを知ったわけじゃない、それなら琴音ちゃんが俺たちを知っているように、今度は俺たちが琴音ちゃんの事を知っていけばいい!」
土「ま、そういう事だ」
「土方さん…近藤さん…総悟…っ」
土「俺も琴音が異世界から来たなんて関係ねぇ。
琴音は琴音だ」
ありがとう
ありがとう!
ありがとう!!
この世界の人たちは、私にはもったいないぐらい暖かくて、優しくて……。
また一つ、銀魂が好きになったよ
END