第60話 ありがとう、さようなら…大好きだよ
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朝食を済ませ、身支度を整えた琴音は今まで貯めてきたお金を持って万事屋を出た。
玄関先からは「いってらっしゃい」と元気に見送る新八達に手を振った。
「よし!
今日は銀ちゃん達の為に何か買いに行こう!」
先ずは神楽ちゃんだね♪
ん〜…神楽ちゃんと言ったら酢昆布?
あ、でも酢昆布なんていつも食べているから……此処はやっぱり女の子らしく…。
「そうだ!新しいチャイナ服にしてあげよう!」
新八君は…眼鏡?
…いやいやいや!!それじゃ可哀想だよね∪
ん〜…新八君って……
「そうだ!確かお通ちゃんが好きだったね!
じゃあグッズにしてあげよ♪
定晴はやっぱり高めのドッグフードにして、銀ちゃんは…
……銀ちゃんは」
【俺は認めねぇからな!!
琴音が俺の前から消える事はぜってぇに認めねぇえ!!】
……銀ちゃん。
あのとき凄く怒ってた…。
そして…泣きそうな顔していた。
私は…大好きな人を困らせてばかりだ…。
「お別れの前にちゃんと仲直り出来るかな?」
琴音は悲し気な表情を浮かべ、目的の場所へと向かって行った。
***********
その頃、自宅に帰ってこなかった銀時は、一件の店に立ち寄っていた。
「いらっしぃませ」
銀「あ〜…あの……贈り物を探してんだけど」
「彼女さんにですか?」
銀「…彼女……あぁ、そうだな。
俺の大切で掛け替えの無い彼女だ」
「クスッ、その方も幸せ者ですね」
…幸せ者…か
まぁ…もうすぐいなくなっちまうんだけどな
銀「そ、すげぇ幸せ者なの
それでさ、何かないかな?
遠くにいても俺の事…いや俺たちの事を忘れず、いつでも思い出してくれそうな物って。」
「そうですね……あぁ、それでしたらこういったものは如何でしょうか?」
「…っ…あぁ、じゃあそれで」
…琴音
……待っててくれ
俺が帰ってくるまでは…。
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