第59話 退職届
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「近藤さん…有り難うございます。
こんな私を好きになってくれて。
凄く嬉しいです。
嬉しすぎて、私には勿体ないぐらいです
近藤さんには前にもこうやって抱きしめてくれましたね。
…私、近藤さんの温もり嫌いじゃありませんでしたよ。
寧ろとても安心して、ホッとしちゃいます。
真選組で働いていた時も…此処は万事屋と同じ様に安心できる場所でした。
…もしまた叶うのなら……許されるのなら…私…」
近「…その時はいつでも歓迎する」
「…え」
近「君の退職届はさっき総悟が破り捨ててしまったからな。
だから琴音ちゃんはまだ此処の女中だ。
戻ってきた時はいつでも仕事に戻ってもらうよ」
「近藤さん……う…ぅ…有り難う…ヒクッ…ございます!」
近「あぁ〜!
折角泣き止んだのに、また泣いちゃって」
近藤は苦笑いを浮かべると、琴音も涙を流しつつも笑みがこぼれ落ちた。
琴音が屯所に来てから時間は10時近くになろうとしていたため、そろそろ帰らないと銀時も心配するだろうと思い琴音は屯所の門をくぐった。
夜も遅いからという事で近藤が自宅まで送ろうとしたが、琴音は最後にこの町を目に焼き付けておきたいと言い、彼の申し出を断った。
「……さて……早く帰らないと」
私に残された時間はあと18時間
この短い時間の中で
私が最後に出来る事ーー。
……ねぇ銀ちゃん
明日、笑顔で
さよならと言ってくれますか?
END