第59話 退職届
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「これを受け取ってほしくて」
琴音は懐から1枚の封筒を取り出すと、それを近藤の前に差出した。
近「っ!…こ、これは」
土「Σなっ!……おい琴音」
沖「これは何の冗談でさァ」
彼女が出した封筒には『退職届』と書かれており、その封筒を見た瞬間、近藤達も一瞬言葉が出なかった。
「見たまんまです
今日で女中を辞めさせて頂きます」
近「き、急にどうしたんだい?
もしかして隊の中で何か嫌な事をされたとか!?」
「いいえ」
近「じ、じゃあ仕事がきつかったとか!?」
「…いいえ」
近「じゃあじゃあ、俺がいつも琴音ちゃんの写真にキスをしたり、抱き枕に抱きついていたから!?」
「…あんたそんな事してたのか∪
でも、それも違います」
沖「じゃあれだ、土方さんが毎晩琴音の事を妄想しながら夜のおかずにしていたのが原因でさァ」
土「俺がそんな事するかぁあああ!!!#
……はっきり言えよ。
何で辞めたいのか……理由によっては、俺たちはそう簡単に辞めさせたくはねぇ」
「…お別れが来たんです」
土「別れ…だと?」
「はい……元の世界に帰る時間が来たんです」
「「「っ!?」」」
近「な、何を言って…」
「私に残された時間は後20時間…明日の夕方4時がタイムリミットです
私には時間がありません。
だから最後にちゃんと退職届をとおもって」
琴音は小さく微笑むと、それをみた沖田は近藤から封筒を取り上げた。
近「お、おい総悟」
沖「こんなもん」
”ビリっ…ビリビリィ”
「え…ちょっと!」
沖田は退職届をビリビリに破くと、その紙くずはパラパラと畳の上に舞い散っていた。
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