第59話 退職届
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琴音がいなくなるだと!?
冗談じゃねえ!!
何で今なんだ!?
何でいなくなっちまうんだ!?
何で俺の元から消えちまうんだ!!
「銀ちゃん…私も元の世界に帰るのは嫌だよ
もっとこの世界にいたい。
神楽ちゃんとも新八くんとも定晴とも……そして銀ちゃんとももっといたかった」
銀「だったら此処にいればいいじゃねぇか!!」
「無理だよ……これが定めだから」
神「いやアル!!
琴音はずっと、これからもずっと万事屋にいるネ!!
また皆で海に行ったり、旅行に行ったり、…もっともっとやりたい事だってあったアル!!」
「神楽ちゃん…ごめんね」
銀「俺は認めねぇからな!!
琴音が俺の前から消える事はぜってぇに認めねぇえ!!」
「銀ちゃん!!」
銀時は彼女の止める声もきかないまま、家を飛び出していった。
…銀ちゃん…ごめんなさい
私も…まだこの世界にいたい
でも…
でも…
許されない事だから
琴音は開けっ放しになった玄関を見つめる事しか出来なかった。
***********
その日の夜、夕食を済ませた後、琴音は銀時の机の上で何かを書いていた。
神楽は元気の無い声で「定晴の散歩に行ってくるネ」と言い残し、新八も帰宅するついでに神楽と一緒に散歩へと出た。
そして銀時は帰って来る気配すら無かった。
「…8時か
…今ならまだ大丈夫だよね」
琴音は先ほど書いていた物を封筒にいれ、それを手にすると万事屋を後にした。
玄関を出ると、空には月と星が輝いており、彼女心とは裏腹にその日の夜空はとても綺麗だった。
「この夜空も…今夜で最後か」
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