第54話 好きな人ほど側にいてほしいものだ NO,3
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琴音が俺の腰に抱きついてきた瞬間、俺は驚きの表情を浮かべていた。
突然の事で言葉すら出てこなかったんだ。
「私ねトシさんにも言われたんだ…自分の事を見てほしいって」
沖「…土方さんが?」
「でも私は銀ちゃんの事が好きなの」
沖「…っ」
「でも勿論総悟の事も同じ様に大好きだよ。
まぁ、これはトシさんにもちゃんと言ったけど、決して優柔不断だとか阿婆擦れだとかそんなんじゃないからね!?
不安にさせてしまってごめんね
気づいてあげられなくてごめんね
でも総悟は自分の事をもっと見てほしいって言ってるけど、私は銀ちゃんやトシさんだけじゃなく、総悟の事もちゃんと見てるから。
総悟の私に対する気持ちをちゃんと受け止めて、ちゃんと貴方の事も見ているから。
それでも不安なら、今みたいに本心をぶつけてきてよ。
そしてまだ私の知らない総悟を教えて?
総悟が笑っていてくれるなら、私は何度でも総悟の手を掴んで、今日みたいにトシさん達から逃げてあげるから」
見ていてくれてたんだ
ちゃんと……。
沖「っ////…約束でさァ
…また今日みたいに、俺の手を引っ張って
その瞳に、俺を映していてくだせェ/////」
「うん!」
琴音はいつもの様に笑顔を俺に向け、名残惜しくも抱きしめていた腕を放すと、これまたタイミング良く聞き慣れた声が聞こえてきた。
土「総悟ォオ!!」
銀「琴音大丈夫か!?」
沖「っ…土方さん、旦那」
「あ、銀ちゃん」
あ~あ…鬼の様な形相ってこんなことを言うんだろーな。
旦那は琴音のことを心配してるみたいだが、土方さんは……更に瞳孔が開いてらァ
怒って言うのは眼に見えている。
何も言わないで無言のままこっちに近づいて、拳にだって力を入れている。
まぁ…今日は殴られても文句は言えねぇや
琴音にも
土方さんにも
旦那にも
職場にも迷惑をかけたんだ
自業自得ってやつだな
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