第54話 好きな人ほど側にいてほしいものだ NO,3
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「……っ」
どのくらい眠っていたんだろう…。
辺りはすっかり暗くなり、夕方公園にいたガキ共の声は既にいなくなっていた。
太陽も沈み、変わりに空には大きな満月とともに綺麗な星空が広がっており、その光景を見た瞬間かなり寝ていたんだと思った。
「…やべ…寝すぎちまった」
そう思い体を起こすと俺に膝枕をしていた琴音は、木に寄りかかり小さな寝息をたて眠っていた。
その寝顔はとても無防備で、手を出してしまえば俺のものになるんじゃないかと思ったが、琴音を悲しませる様な事だけはしたくなかった。
悲しませたくはない…
…でも…
琴音を好きな気持ちは押さえられねぇ
気持ち良さそうに寝息を立てている琴音の顔に、自分の顔をゆっくり近づけると…。
俺は琴音の唇に、自分のをそっと重ねた。
沖「……琴音…好きでさァ」
「………ん」
小さく囁いた言葉が届いたのか分からねぇが、琴音は少し声を漏らし、先ほどまで閉じられていた瞼はゆっくりと開いて行った。
沖「起きやしたかィ?」
「…ぁ…そう…ご
ふぁ~~!…Σって暗っ!!
一体どんだけ寝てたの!?」
完全に目が覚めた琴音は辺りが既に暗くなっている事に気づくと、俺は持っていた携帯で時間を確認した。
沖「8時だな」
「8時!?
ってことは4時間も寝てたの!?∪」
沖「確かに少し寝すぎちゃいやしたが、夜景を見るには丁度いい時間でさァ」
俺は最後にとっておきの夜景スポトを琴音に見せるために、公園から歩いて15分ぐらい移動した場所にある、小高い丘へと連れて行った。
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