第54話 好きな人ほど側にいてほしいものだ NO,3
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話をしているうちに目的の公園に着いた。
時刻は夕方4時になっており、空高く照らしていた太陽も、俺たちの顔を赤く染める様にして沈み出していた。
公園にはガキ達がまだ遊具で遊び、そこから離れたベンチにはまるでダラしないオッサン、略してマダオたちがお酒を飲みかわしていた。
折角の琴音との時間は誰にも邪魔されたくなかった。
公園の奥に行けば芝生の生えた広場があり、その中央には太い木が日傘の様な役割をはたしていた。
その気の根元で昼寝するのが俺の日課になっていた。
此処は誰にも教えた事がない。
ここに連れてくるのは琴音が初めてだった。
「はい、総悟」
沖「…え?」
木の根元に腰をかけ、琴音は自分の膝をポンポンと叩いて俺の方に視線を送ってきた。
一瞬何のことだか分からず、俺はポカンとしていた。
「昼寝するんでしょ?
膝枕して上げるよ♪」
沖「っ…!////」
「あ、それは嫌だった?」
嫌じゃない
嫌な訳がない
寧ろこんな風に過ごす事が出来るって思ってなかったから、俺でも実際如何して良いか分からなかったりしている。
でも、琴音が良いって言うなら…。
俺は小さく首を横に振り、彼女の膝に自分の頭を乗せた。
想像していた以上に琴音の膝は柔らかく、いつも旦那は琴音に膝枕をしてもらっているのか?と思うと、それも少しイラっとしてしまう。
いつもはアイマスクをしているが、今日はそれも無しで目を瞑っていると、琴音の品やかな指がゆっくりと俺の髪を撫でている事に気づいた。
その指がとても気持ちよく、
俺はいつの間にか
深い眠りへと落ちて行った。
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