第53話 好きな人ほど側にいてほしいものだ NO,2
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団子を食い終わって、俺たちは再び場所を移動した。
まるで恋人の様に手を握って、ブラブラと歩き他愛もない話しだってした。
あそこの角には俺の話し相手をしてくれるバーさんがいる事。
この先にいけば、姉上が大好きだった辛いもののお店がある事。
次、土方さんを殺る計画の事。
今までにやってきた土方暗殺計画の事。
俺が話す事を全て琴音は笑いながら聞いてくれた。
そしてその大好きな笑顔を見ながら、俺の表情もいつの間にか笑顔になっていた。
デートってこんな感じなのか…。
つーか隊服じゃなくて私服ならまだ良かったな
こんなジャケット着てたら、ある意味目立って仕様が無ぇ
俺はさっきまで着ていたジャケットを脱ぎ肩にかけると、少しばかりラフなベスト姿になった。
歩いている途中に気になる店に入ったり、俺がよく行く駄菓子屋によってお菓子を買ったりしているうちに、時間もどんどん過ぎていってた。
朝方屯所を出て、色々しているうちに時刻は3時を回っていた。
その間琴音は本当にずっと笑顔でいてくれた。
今は俺を見てくれてる
今だけは…俺だけを見ていてくれる
…でも…今日が終わればまた……
”ウ~~!!!”
「「Σっ!!」」
そう思っていると、遠くからサイレンの音が聞こえてきた。
その音にハッとした俺たちは、聞こえてくる方向に視線をやると、鬼の様な形相をした土方さんと旦那と運転をしている山崎の姿があった。
土「ウォラァア!!##そぉおおごぉおおお!!!##
もう逃げられると思うなよぉお!!##」
銀「テメェエ!!俺の琴音ちゃんを返しやがれぇぇえ!!!##」
沖「っ!…琴音こっちでさァ!」
「うん!」
俺たちは追いつかれる前に再び走り出し、車じゃ入って来れない様な裏路地へと入って行った。
今日は…
今日だけは!!
邪魔してほしくねぇ
我が侭でもいい
今日だけでいいから!!
END